契約内容は二人の魂に刻み込まれ、追記も改変もけして出来ない存在となったのだ。

では、これからよろしく頼むぞ。俺の事はOlと呼べ

はいはい。私はリルでいいわよろしくね、Ol

変なのと関わっちゃった気もするけど。

その言葉を、リルは辛うじて飲み込んだ。

魔法陣を越えて、互いの手が握られる。

こうして、二人の迷宮作りの日々が始まった。

第1話まずは魔力を溜めましょう

それでさっきから気になってたんだけど

狭い魔法陣を抜け出し、手足と翼をぐっと伸ばしながらリルは背後を振り返る。

コレ、何?

その視線の先に佇んでいるのは、巨大なガラスの瓶。

リルを呼ぶ前にOlが設置したものだ。

それはそうだな。ダンジョンコアとでも呼ぼうか。これからのダンジョン作りにおいて核となるものだ

説明しながら、Olは短く呪を唱えて掌に小さな炎を灯し、部屋の四隅に浮かべて明かりにする。

魔力とは何かわかるか?

問うOlに、リルは頬を膨らませて答える。

馬鹿にしないでよね、これでも私は悪魔よ? 魔力は全ての魔に関わるものの根源。魔法も、魔物もそして勿論、私達悪魔もそれを源にしてる。創造主が作り上げたこの世界を僅かでも捻じ曲げ、汚し、作り変えるもの。それが魔であり、魔力であり、悪魔ってわけよ

リルの言葉に納得した様子で、Olは頷く。

ではこれは知っているか? 魔力と言うのは、土や大気、水、生き物ありとあらゆるものの中に内在しているが、その大部分は地中に存在する。地中の魔力は一つところに留まっている訳ではなく、道や河の様に流れている。この魔力の道を龍脈という

で、それとこれと何の関係があるわけ?

説明を理解できたのか出来てないのか良くわからない表情で、ペタペタとダンジョンコアを触りながらリルは問う。

今いるここは、その龍脈の真っ只中だ。そして、このダンジョンコアはその龍脈の魔力を吸い上げることが出来る

炎の明かりに照らされ琥珀色に輝きながら揺れる液体を、リルは目を丸くして見つめた。

え、もしかしてこの水魔力、とか?

嘘でしょお!?

頷くOlに、リルは素っ頓狂な声をあげる。

液体状になるくらいの濃度の魔力なんて、並みの魔術師じゃ振り絞っても一滴、二滴がいい所じゃない!こんな量、人間の魔術師が扱える量を遥かに越えてるわよそれに、こんなに近くにあるのに全然魔力の匂いがしないってどういう事?ちょっとしたマジックアイテムだって匂いですぐわかるのに、こんな量の魔力が傍にあって匂いがしないなんてあるわけないじゃない

匂いでわかるのか? 悪魔というのも便利だな。簡単な話だ。この瓶は完全に内部に魔力を閉じ込められるようになっている。全く外に魔力が出なければ、匂いもするわけはない。これだけの魔力を人の身に宿そうものなら瞬時に正気を失うだろうが、瓶に入れて必要な分だけ使うのならば何の問題もない

リルは思わず、Olの顔とダンジョンコアを交互に見比べる。

完全に魔力を遮断って凄い技術ね。そんな事が本当に可能なの?

ああ。我が70年に及ぶ研究の集大成だ。ようやく、ここまで漕ぎ着けた

感慨深そうに言うOlに、リルは感心したものか呆れたものかしばし悩み、やがて後者を選んだ。

70年て、あんた本当は何歳よまあいいわ。大体納得した。こんな濃度の魔力を無尽蔵に得られるなら、それこそ世界を統べる事も可能かもしれない。この瓶を守らなきゃいけないから、ダンジョンを作るのも。で、ダンジョン作りってまずは何から始めるの?

そうだなまずは後ろを向け。そして、手をそこの壁についてくれ

? こう?

リルは言われるままにOlに背を向け、壁に両手をつく。

ねえ、この体勢ってまるであっ!?

言いかけ、リルは己を貫いた感覚に高く声をあげた。

後ろから、Olがリルの服をずらし、そのままリルの秘部を貫いてきたのだ。

なんだ? まさか生娘だったなどとはいわんだろうな

な訳ないでしょ! もうっ、するんならするってちゃんと言ってよね

言葉こそ批難がましいが、声は既に甘くとろけている。

何もせずに突っ込んだのに、随分濡れているな

そりゃ、んっ淫魔、だからねっあ、そこ、いぃっ

リルのそこは、何時間も愛撫したかのようにぐっしょりと濡れそぼっていた。

快楽を感じているからでは、ない。それが淫魔だからだ。

いつでも性交を行い、どんな男でも満足させるように身体自体が出来ている。

でも、意外ねんっ、私を、呼びつけては、ぁいきなり、ダンジョン作れなんていうからこういう事、興味ないのかと思った

それは誤解だ。確かに、今交わっているのはダンジョン作りの一環ではあるが、それはそれとして俺はセックスに興味がない訳ではない。いや、むしろ大いに興味があるぞ。折角迷宮を作り、力を手に入れても富も女も求めないでは何の意味もないだろう?

なにそれふふ、は、ぁエッチしたいからんっダンジョン、作るって訳?

喘ぎ声をあげながらクスクスと笑うという技を見せながら、リルはくるりと身体を回転させた。脚を大きく広げ、正常位のような格好になる。身体を支えるものがないのに空中でこのような格好が出来るのは悪魔ならではだ。

でもいいわそういう事ならんふたっぷりとサービスしてあげる

申し訳程度に肌を覆っていた服を脱ぎ捨て、その豊満な双丘をOlの顔に押し付ける。

それと同時に、奥までOlの一物を咥え込んだ膣内を蠢かせる。

く、ぅ淫魔と交わるのは初めてだが流石に凄いな。魂まで搾り取られそうだ

んふふありがと。あなたのも大きくて硬くてとっても素敵んっ、契約さえなければ、このままカラカラになるまで、搾り取っちゃうところなんだけどね

空中で腰を上下させながら、文字通り搾り取るようにリルは膣を蠢かせる。

男の精を搾り取ることをその生業とするサキュバスにとって、そこは身体の中で最も自由に動かせる器官と言っていい。若返らせた肉体の影響もあいまって、Olの限界はすぐそこまで近づいていた。

随分と、余裕だな

そりゃ、サキュバスですからぁんもっと、泣き叫んで嫌がる方がお好みだった?

淫魔にとって性交は食事に等しい。勿論それは彼女にとっても快楽ではあるのだが、人間のそれと違い、完全に制御できるものだ。その快楽に流されて我を失ったり、気をやってしまうような事はありえない。

そんな白々しい演技は要らんくっ、行くぞ!

うん、来て! 中に、あなたの中に出してっ!?え、ちょっと、嘘! 何これあっ、あああぁぁぁぁああああっ!!

リルの中でOlは精を放つ。それに一瞬遅れ、リルは声をあげながら身体を震わせた。

今までの作り物めいた嬌声ではない。

な、何、今の?

悪魔の実体は、常にこちらの世界とは隔絶された魔界にあるらしいな

いまだ繋がったまま、おもむろにOlはリルの胸をもみしだく。

え、あ、ちょ、何、なんなのこれえ

初めての感覚に戸惑いながらリルは身を捩じらせるが、Olの片腕は彼女の腰をしっかりと抱いて離さない。

意識や自我はこちらの世界にきてはいるが、身体は魔力で作られた仮初のもの。だから、必要以上の苦痛は感じないし、仮に粉々に破壊されても元の魔界に戻るだけ、と。実に便利な事だが、魔力で作られているという事は、魔力で干渉し、作り変えることも出来るという事だ

え、あ、あ、あ、駄目、待って、ん、あ、あ、あ、ああっ!

射精した後もOlの物は硬度を失わず、ゆっくりと抽送を再開する。

と言うわけで、お前も人並みに快楽を感じ、乱れ、気をやれるようにしてみた。ああ、害になるようなことはしていないから安心してくれ。ただ、こうして

Olはずん、と腰を突き出す。

あああああああああぁぁぁっ!

一緒に楽しめるようにしただけだ

ま、待ってぇ、ちょっと、待っんうっ!

息も絶え絶え、といった様子で停止を求めるリルの口を、Olは自らの口で塞いだ。

その動作の間にも、片手で胸を揉みしだき、もう片方の腕で腰を抱き寄せ、剛直を激しく出し入れしている。

人間の女ならあまりの激しさに快楽よりも苦痛を味わうところだろうが、そこは淫魔の身体である。全ての動作が余すことなく快楽へと結びつき、更に貪欲に快楽を求めていた。

さっきまでより断然いいぞああ、最高だ出すぞっ!

駄目、もう、ああっ、もっと、いや、あ、あ、あああああっ!

自らの中に入り込んでくる精液の感覚に、リルは身体を仰け反らせびくびくと震える。

もはや彼女にとって、Olの精液は強力な媚薬に等しい。身体に触れるだけで強烈な快感が身を貫き、胎内に出されればそれが絶え間なく襲い掛かってくるのだ。その上、Olは出しても出しても全く萎えることなく、更に抽送を繰り返すのだ。

ま、待って、おか、しおかし、く、なっちゃ

犯して欲しい? 是非もない、契約した記念だ。今晩は一晩中可愛がってやろう

ちが、あ、んっ! ちがぁ、う、あぁんっ!

そうして、一日目の夜は更けていった。

第1.5話ダンジョン解説

第1話終了時点でのダンジョン。

階層数:1階層

瘴気:0

悪名:0

貯蓄魔力:5(単位:万/日)

消費魔力:0.1(単位:万/日)

新しい施設:

ダンジョンコアLV2

人間大にまで巨大化させたダンジョンコア。

魔力を100万程度まで貯蔵することが出来る。

ちなみにプロローグでOlが首から下げていた状態がLV1である。

新しい戦力:

リル(サキュバス)

戦力:2消費魔力:0.1最大貯蓄魔力:10

女性型の淫魔。幻惑、変身、魅了、精気吸収等の特殊能力を持ち、簡単なものであれば魔術も使用できる。頭はいいがあまり強くはない。

Ol

戦力:3最大貯蓄魔力:0.3

老いた魔術師。魔術によって20歳前後くらいまで若返っている。かなり高度な魔術を操り、特に魔力制御は世界でも有数の腕を持つが、戦闘に関しては素人同然であるため戦力LVはさほど高くない。

現状のダンジョン

施設はダンジョンコアのある部屋のみ。ダンジョンというより、洞穴と言った方が近い。

防衛設備は一切なく、ダンジョンを見つけさえすれば簡単に踏破出来るだろう。

ただし、現時点でその位置を知るものはOl以外にいない。

第2話近隣の村を襲撃しましょう-1

ううう、死ぬかと思った

体中精液にまみれ地面に突っ伏しながら、リルはOlに恨みがましい視線を向けた。

馬鹿を言うな、情交で死ぬ淫魔などと言うものがいる訳がないだろう

それに対し、Olは何十回と精を放ったにも関わらず疲れた様子もない。

あなた、化け物? 一体何回出したのよ

良かっただろう?

ニヤリと笑みを浮かべるOlに、ぷいとリルは目を背ける。初めて味わう快感に腰砕けになり、力も入らないリルをOlは一晩中犯し続けた。膣は勿論、口や尻の穴にも幾度となく精を注ぎ込み、リルが動く体力もなくなってからは体中に精を放ち汚した。

行為自体に不満は全くない。そもそも契約自体に好きな時にリルを抱く事は入っていたし、そうでなくとも性愛を生業とする淫魔である。むしろ、今まで感じたこともない快楽を味わえた事は彼女にとって非常に大きな感動であり、喜びであった。

しかし、魔力で無理やり感じさせられた上に、人間にいいように身体を弄ばれたというのはリルの淫魔としての自尊心を傷つけた事は確かであり、素直に良かったと認める気にはなれない。

まあそう拗ねるな。何も無為にお前を弄んで楽しんだという訳ではない。これも大きな目で見ればダンジョン作りの一環だ

なんでこんなのがダンジョン作りの一環になるのよ

ようやく体力が少しは回復し、リルは上半身を起こす。

ダンジョンコアは龍脈から魔力を汲み取る。溜まっている量も汲み取る速度もまだ大した量ではないが、体力を回復させる程度の術であれば無制限に使える程度ではある。魔力で体力を補いながらならば、半永久的にお前とまぐわっていることも可能だ

Olは自身の異常な体力の種明かしをした。肉体の状態を数刻前に戻し、体力を回復する。衰えれば、再び数刻前に戻す。そうすることで、無限の精力を得ていたのだ。大量の魔力を消費する術ではあるが、若返ることに比べれば造作もない。

が、それもこの迷宮内、ダンジョンコアのすぐ傍でだけの事だ。およそ30フィート以内。その距離にいなければ俺はコアから魔力をとり出す事は出来ん。そこで、だ

Olはリルの頭にぽんと手を置き、短く呪文を唱える。すると、魔力がリルの体内からOlへと吸い込まれ、次に瞬く間にリルの身体に活力が戻り、ついでに身体に付着した精液が吹き飛んだ。

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