無論、三者がそれぞれ別の相手を示したのは狂言に過ぎないことは、Olも把握している。だが誰を犠牲にすると言ったのか、そのこと自体には意味があると感じていた。

ルヴェはテールを。テールはクゥシェを。クゥシェはルヴェを犠牲にすると言った。

普通であればそれは重要視していない相手を選んだと見るべきだろうが、果たしてそうだろうか。

それは俺が、あなたをお慕いしているからです。お嬢様

テールはクゥシェを呼ぶとき、ただお嬢様とだけ呼ぶ。ルヴェには名をつけてルヴェお嬢様と呼ぶのにだ。それはクゥシェを軽んじているようにも見えるが、彼にとってお嬢様が本来ただ一人であるともとれる。

スィエル家にとって大事なのはルヴェお嬢様です。ですが俺個人として大事なのは、クゥシェ様。あなたなのです。ですから、どうか!

追い詰められてようやく出てきた、おそらく今までずっと胸に秘めていたのであろう、切実なテールの告白。

だがその告白は、なんの感動も与えなかった。

Olにもそして、クゥシェ自身にも。

申し訳ありません、テール。あなたのその想いには応えることはできません。立場としてもそして、わたし自身の心情としても

すまなそうに、気の毒なものを見る目つきで、クゥシェは答える。恐縮したその態度が、かえって偽りのない答えであることを示していた。

時間を稼ぐための狂言とわかっていても、クゥシェが自分を選んでくれた時テールは嬉しかったに違いない。そこに、自分への想いが込められているのではないかと期待してしまったのだ。

でですが

お前はそろそろ黙っていろ

これ以上聞くべき言葉もない。Olはテールに沈黙をかけなおし、クゥシェの石化を解いた。

彼女は姉とは違って即座に攻撃してくるようなことはなく、するりと衣服を脱ぎ捨てる。浅黒いルヴェとは違い、雪のように白い肌。小柄なルヴェよりも更に小さく華奢な体躯には、しかし姉と比べても遜色ない二つの膨らみが実っていた。

大きなリボンでくくった長い黒髪を一度、さらりとかきあげると、クゥシェはOlの前に跪く。

そしてしばらく己の頭ほどもあるその剛直を見つめた後、困ったように顔を上げ。

あの、おじさま

その青い瞳でOlを見つめながら、問うた。

どうしたらいいかおしえてくださいますか?

これは勝負だろうが。お前は敵に教えを乞うのか?

その申し出に呆れたようにOlがそういうと、クゥシェは困ったように眉を寄せる。

ですが、性交とはお互いに気持ちよくなるための行為ですよね?どうしたら気持ちよくなるのか、相手に問うのはいけないことなのでしょうか?

ふむ一理あるな

Olはクゥシェの言葉に唸った。少なくとも一方的に快感だけを押し付け、一人善がりに気持ちよくなっていたルヴェよりもよほど本質を突いている。

いいだろう、教えてやる。ただしこちらに都合のいい情報を吹き込む可能性はわかっておろうな

そんなことをわざわざ仰るなんて、意外とお優しいんですね、おじさま

くすりと笑うクゥシェに、Olは食えない娘だと内心独り言ちる。

お前の言う通り、性交とは互いに気持ちよくなるための行為。本来ならば、愛し合う者同士が愛情を確かめるため子を成すために行うものだ

我ながら青臭いことを言っている、とOlは思うが、クゥシェは先ほどのように茶化すこともなく、真剣なまなざしでそれに耳を傾ける。

故に、簡単なことだ。愛せ。一時的なものでも良い。生娘であるお前に技巧など期待できぬ。それよりも心構えの方がよほど重要だ

クゥシェは目を閉じ、胸に手を当ててしばし黙り込む。まるでOlの言葉が己に浸透するのを待つかのように。

わかりました。では始めますね、おじさま

そしてそう宣言すると、まず彼女はOlの一物を小さな両手で捧げ持つようにして、先端に恭しく口づけた。その刺激に膨らんでいく肉茎を支えながら、ちゅ、ちゅ、と音を立てて何度もキスを落としていく。

これはとOlは目を見張る。

クゥシェにとってOlは自分たちを拘束した憎い男。姉をいいように嬲った仇敵なのである。たとえそうでなくとも先程であったばかりの見知らぬ相手だ。

だがとてもそうとは思えないような、愛情のこもった口淫奉仕だった。

動きは辿々しく、技巧は拙い。上手い下手で言うのであればルヴェよりも更に下だ。だが勝負の話であれば、姉よりもよほど強敵と言えた。

ここがいいのですか?

淡い青の瞳がOlを上目遣いに見つめ、反応をつぶさに観察する。ちゅ、と裏筋に口づけ、震えたそれを丁寧に舌で舐め上げる。

快楽を感じなくするスキル

その合間に、クゥシェはぽつりと呟いた。

なんてものはあったとしても使いません、よね?

無論だ

正々堂々とした戦い。そういう名目で始めた勝負だ。真っ向から確認されれば、そう答えざるを得ない。そして答えてしまえば、Olはその言葉に縛られる。自分自身さえ縛るからこそ、契約は意味を持つのだ。己自身で言ったことを反故にすれば、あらゆる呪いは効果を失う。

先ほどの方は、たしか、こう

クゥシェはダメ押しとばかりに胸を持ち上げ、Olのモノを挟み込む。柔らかな白い肉が赤黒い肉塊を挟んでぐにゃりと歪む様は、あたかも神聖で無垢なものが邪悪で粗暴なものに蹂躙されるかのよう。

その征服感と背徳感に加え、崩れてしまわないのが不思議な程に柔らかい乳房に一物を挟まれる快楽は、暴力的といってもいいほどのものだった。

だがそれは、Olにとってはむしろ好都合だった。胸と舌での奉仕というのは、簡単そうに見えてなかなか難しい。事実クゥシェはちゃんと胸で挟むのにすら苦戦していた。Olの一物はかなりのサイズだから挟むことそれ自体は難しくはないが、そこから奉仕しようと胸を動かすとすぐに外れてしまう。

ましてや先ほどのフローロのように乳房を左右交互にずり上げながら先端を口でしゃぶるなどというのは、かなり高等な技術なのである。動作に手間取れば意識はうまくやることに集中してしまう。しかしクゥシェの恐ろしさとは、技巧ではなくその献身的な所作にあったのだ。

とはいえ、クゥシェもすぐにそれに気づいたらしい。

少し悩む様子を見せた後、彼女は後ろを振り向きフローロに視線を向ける。

あの、そちらの方フローロさまと仰いましたでしょうか。一緒にお願いできませんか?

そして、とんでもないことを言い出した。

いいですよー

待て、流石にいいわけがあるか。お前も承諾するんじゃない!

あっさりと頷き近寄ってくるフローロをOlは怒鳴りつける。

でも、おじさまはそちらの方が気持ちよくなれますよね?

そうですよ!一人より二人、おっぱいが二つより四つの方が、Olも嬉しいでしょう?

真摯な眼差しでクゥシェが言い、フローロは悪戯っぽい笑みを浮かべながらそれに追従する。

確かにそのような条項は定めてはいなかったか

まさかフローロが敵に回るなどとは流石のOlも想定はしていなかった。事前に禁じておらずフローロ自身が同意している以上、止めることはできない。

チッ好きにしろ

はーい!じゃあOl、やりにくいので横になってください!

なんでそんなに楽しそうなんだ、と思いつつもOlはフローロの指示に従いベッドに横たわる。

じゃあOlのおちんちんを、二人のおっぱいで挟んじゃいましょう

こうですか?

左右からベッドを挟むようにして、フローロとクゥシェがぎゅっと乳房を突き合わせ、反り立つOlの肉槍を包み込んだ。

ふふふ、Olのおっきすぎて、二人で挟んでも先っぽが出てきちゃいます。可愛いですね

そういってフローロは谷間から突き出した亀頭に舌を這わせる。クゥシェもそれに倣い、反対側から舐め始めた。

その快楽に、Olは思わずうめき声をあげる。美しい少女が二人、豊かな白い乳房で赤黒い男根を挟み込み、愛おしげに左右から舐めしゃぶる様は流石に破壊力が高い。

その上、Olの弱い部分を知り尽くしたフローロが的確に弱点を突いてきて、それをつぶさに観察したクゥシェが真似をして攻めてくるのだ。

ほとんどフローロの手柄という気もしなくはないが、このままでは達してしまいかねない。魔術を使うまでもなく魔力を操作するだけで堪えることはできたが、鑑定で魔力操作がリストに出てくる以上、それもスキルの範疇だろう。

Olにとって魔力の操作とはもはや呼吸に等しい動作であり、使わないでいるのには逆に集中が必要とされる。その状態でフローロの攻勢を堪え続ける自信はなかった。

こちらも好きにさせてもらうぞ

フローロとクゥシェはベッドに横たわるOlのモノを挟むため、前傾姿勢になり腰を突き出す形になっている。その尻に、Olは両手を伸ばした。

あっ、やぁんっ。ズルですよ、Ol

んっあっ、そんな、所を

ズルはどちらだ、と思いつつもOlは二人の秘所を指で刺激する。まだ男を知らないクゥシェの膣内に指を深く入れるわけにはいかないが、入り口だけでも彼にとっては十分だ。

んっ、ふぁっOlぅそんな、したらおまんこ切なくなっちゃいますよぉ

おじさまぁそれあぁっすごいですぅ

左右で全く異なる動きと強弱をつけながら、Olは二人の膣口を愛撫する。フローロの膣内に中指と人差し指をずっぷりと埋め込み彼女の弱い部分をくりくりと指の腹でこすりながら、クゥシェの入り口の表面を薬指で撫でるようになぞりつつ、陰核を皮の上から人差し指と中指でやわやわと摘まむ。

その精微極まる愛撫に二人の奉仕は崩れ散漫なものになるが、しかしそれはOlにとって朗報ではなかった。

Olぅんっ、ちゅうっこれぇ挿れて欲しいです

はぁっこれがわたしの、中に

腰をくねらせ甘い声をあげつつ、熱のこもった目でOlのペニスを見つめながら舐めしゃぶってくる仕草は、落ちた精度を補って余りあるものだったからだ。

ね、Ol、ちゅっ、挿れて?Olのこの、熱くて逞しいおちんちん、わたしのおまんこに挿れてください

はしたなく尻を振り、味わうように唇でペニスを甘く食みながら、フローロは完全にスイッチが入った様子で懇願する。お前が求めてどうする、という意思を込め、Olは彼女の膣壁をぐりぐりと押してやった。

んっ、あっ、やぁっOl、だめ、あぁっ!んっふああぁぁぁっ!

弱いところを知り尽くしているのはお互い様だ。フローロはあっという間にイキ果てて、腰砕けになり寝台に突っ伏す。

おじさま

上気した頬と潤んだ瞳で、クゥシェがOlを見つめる。フローロが果てた今、一人で口淫奉仕をするのは分が悪いという判断もあるだろう。だがそれ以上に、彼女の雌としての本能がそれを求めていた。

こちらにおじさまのモノをくださいませんか?

自ら両脚の間の秘裂を割り開き、彼女はそう懇願するのだった。

第11話繰り返し念入りにわからせましょう-3

八回目。

本当に良いのだな?

はいお願いします

この世界にも処女というものに重きを置く文化がないというわけではないらしいが、Olの世界に比べればそれは軽いものなのかも知れない。

Olがそんな仮説を立てていると、それを否定するかのようにミシリと音が響いた。

音のした方向に視線を向ければ、テールがこちらを憤怒の形相で睨みつけている。石化したその身体には、小さなひびが入っていた。頭から下は全て石化しているのだから、首だけでひびが入るほどに力を込めたという事になる。恐ろしい筋力だった。

だがいくら金の腕のスキルを持っていようと、それ以上の事は不可能だ。身体の表面を石で覆われているだけであれば、力を込めて破ることができるかもしれない。しかし実際には変性術によって筋肉までもが石と化しているのだ。

動いているのは生存のために必要な最低限の臓器のみ。どれだけ力があろうと心臓で皮膚を突き破ることができる生き物などいようわけがないし、そんなことをすれば待ち受けているのは確実な死だけだ。

Olはテールを無視し、クゥシェに向き直る。

姉のように上に乗るか?

いえおじさまの、なさりたいようにして欲しいです

しおらしい言葉だったが、勝負の事を考えるのであればそれが最善手だった。Olが攻められるより攻める方が好きという事も見抜いている。

ではそうだな。四つん這いになって見せろ

Olがそう告げると、クゥシェは従順にそれに従い、ベッドの上に獣のような姿勢を取ってOlに尻を向ける。クゥシェは全体的に細身で華奢な印象だったが、胸元と尻にはむっちりと肉がついているという、実に男好きのする身体つきをしていた。

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