まさか。私は契約で縛られてるだけだからね。主人が死ねば、契約も無効。とっとと魔界に戻るわよ

そうなんだ? じゃあ聞くけど、今あたしが殺した人がOlで合ってるんだよね?

少女は剣の血を払うと、鞘に収めた。とは言え、不用意にリルの近くに寄ったりはしない。

リルが彼女に襲い掛かれば、すぐさま剣を抜き放ち両断できるのは明らかだった。

うん、あってるあってる。すんごい性格悪くて、人使いって言うか悪魔使いも荒いし、実年齢70以上の癖に滅茶苦茶エロいし、ダンジョンの事ばっか考えてるダンジョン馬鹿

あはは、悪魔さんも結構苦労してたんだ

朗らかに少女が笑う。

でもね、そんなに嫌な奴でもないんだよ、うちのご主人様は

リルの言葉に、少女は僅かな違和感を感じる。その原因を探ろうとする間もなく、リルは爪を伸ばして少女を切り裂こうと腕を振るう。

わっ! 敵討ちなんてしないって言ったのに、嘘吐き!

少女はそれを難なくかわすと、剣を鞘から抜き放った。

嘘なんてついてないよ。敵討ちなんてしないって

その言葉に、はっと気付いた時にはもう遅かった。少女に杖を向けたOlが、一言呟く。

眠れ

薄れいく意識の中で、少女は違和感の正体に気付く。

主人の事を評する言葉が、どれ一つとして過去形ではなかったのだ。

よく気付いたな

崩れ落ちる少女を抱きとめつつ、Olはリルの頭をぽんと叩いた。

子供じゃないんだけどと言いつつ、リルは答える。

言ったでしょ。主人が死んだらとっとと魔界に帰るって。帰ってないんだから、死んでないに決まってるじゃないの

魔界に帰るのはリルの意思ではない。契約の内容だ。Olはここまで計算して契約内容を考えたのかと、改めてリルは彼の慎重さを思い知った。

所でどうなってんの、それ

既にぴったりとくっ付き、血の跡すらないOlの首を指差す。

若返ったり、体力を戻したり出来るくらいだから傷を治せるのはわかるのだが、流石に死んだのを生き返せるとは思えない。しかも、それが他人ではなく自分自身であれば尚更だ。

大して珍しい術でもないんだがな。命を別の場所においているから、この身体はどれだけ壊されても死なん。代わりに、身体には傷一つなくても、命の方が壊されたら死ぬが

ああなるほどね

何に命を保管しているかは言うまでもない。

Olが最も大事にしているものつまり、ダンジョンコアだ。

それで、その子はどうするの?

リルはOlが抱きかかえる少女を示した。死んだ訳ではなく、ただ眠らせただけらしい。少女は規則正しくすーすーと寝息を立てていた。

そうだなどうやらコイツは、英雄の星の元に生まれているようだ

英雄の星?

鸚鵡返しに問うリルに、Olは頷いてみせる。

ごく稀にいるんだ。何らかの宿命の元に生まれる人間が。そういった人間は大抵、幼い頃から他の人間とは段違いの能力を持ち、成人すればその道で一流以上の達人となる。が、その人生そのものも平坦なものではなく、必ず大きな不運や幸運を呼び寄せる事となる

へーもしかして、Olも魔王の星の元に生まれてたり?

そんなわけないだろう。そうであれば、この齢になる前にダンジョンを完成させるか、野垂れ死んでる

Olは自身を、才も非才もない、ただ努力した年月の分だけの能力を持つと評した。唯一の僥倖は、寿命までにダンジョンコアを完成させ、龍脈を見つけ出した事だ。

で、結局その子は?

再びリルが問うと、Olが表情を曇らせる。

英雄の星に生まれた者だ。殺そうとしてもそう簡単には死なん。かといって、洗脳魅了の術の類も効き目は薄い。ここぞと言う場面で解けるだろうな

ぐっすりと寝ているのだから殺してしまえばいいとリルは思ったが、仮にも英雄となるべく生まれた者。殺そうとすれば何らかの奇跡が起こって命を拾うらしい。死ぬのは晩年、力が衰えたとき。それも、惨たらしい死に方をする。それが英雄に生まれついた者の常なのだそうだ。

じゃあどうすんの? ずっと寝かせておく訳にもいかないでしょ?

仕方ない、成功率があまり高くないからやりたくはないが、他に方法もない

苦渋の表情で、Olは決断した。

調教するか

第6話哀れな虜囚を調教しましょう-1

ユニスが目を覚ますと、そこは暗い石造りの部屋の中だった。

ぼんやりとした頭で必死に状況の把握に努める。身体を動かそうとすると、右腕につながれた鎖がじゃらりと音を立てた。

右腕だけではない。両手両足は鎖によって壁につなぎとめられ、大の字の状態から殆ど動かせない。更に身体自体もベッドに鋼の輪の様なもので拘束されていた。

身に着けていたはずの武器や防具は全て外されており、少なくとも視界の範囲には見当たらない。

僅かな灯りを灯すランプと、ユニス自身を拘束するベッド、そして鎖。それだけがこの部屋を構成する要素だった。

入り口には扉すらなく、どこかへと続く通路が闇の中に沈んでいた。

目を覚ましたか

その通路から、一組の男女が姿を現した。

琥珀色の髪に灰色のローブを着た、中肉中背の20歳前後の男。そして、コウモリの翼を生やし、漆黒の髪を持つ、みている方が恥ずかしくなるような服(と言うか、下着?)を纏った美女。

それをみて、ぼんやりとしていたユニスの意識ははっきりと覚醒した。

邪悪なる魔術師Olと、その使い魔この二人に、自分は負けたのだ。どうやら殺される事はなかったようだが、果たしてそれは幸運だったのか。かなり怪しいところだ、とユニスは思った。

一応名乗っておこう。我が名はOl。聞き及んでいるようだが邪悪なる魔術師だ。こちらは我が助手にして女悪魔のリル。お前の名は?

ユニスは必死に思考をめぐらせる。絶体絶命のこの状況を、どうやったら乗り越えられる? 武器はない、動く事もできない、生殺与奪権は完全に握られている。

ユニス。冒険者だよ

フルネームは教えず、愛称だけを名乗る。力のある魔術師は相手の名前を知るだけで支配する事もできると、以前知り合いの魔術師に聞いた覚えがあったからだ。

なるほど。ではユニス、一つ教えてもらいたい事があるのだが、お前にここに来るよう頼んだのはどの村の誰だ?

別に誰に頼まれた訳でもないよ。邪悪な魔術師の噂を聞いて、成敗しようとやってきただけだから

自分でも厳しい言い訳だとわかっていながら、ユニスはそう言った。何の罪もない、純真な村人達に迷惑をかけるわけには行かない。それに、半分は嘘ではないのだ。魔術師の話を聞いて、自分が倒してくる、と戸惑う村人達を半ば振り切るようにして出てきたのだから。

ほうでは、その噂をお前に教えてくれたのは?

ぐ、とユニスは言葉に詰まる。言い方を間違えた事に気がついた。

か?

風の噂で

リルが心底呆れたような表情をする。ユニスは言った事を自分で後悔した。

風の噂かそれならば仕方ないな

ところが、Olはそんな苦し紛れの言葉に納得するかのような態度を見せた。

そ、そうそう! あたし頭悪いから、どこで聞いたかなんてすっかり忘れちゃってさ!

ば、馬鹿!

ユニスの言葉に、何故かリルが慌てて言う。

それも、Olに対してではなく、ユニスに対してだ。

覚えてないなら仕方ない。全ての村を焼き払うしかないな

何気ない様子で続けたOlの言葉に、ユニスは表情を凍りつかせた。

害意も無い村を焼き払う事は残念だが、仕方ない。他に替えが無いでもなし

やめて!

Olの言葉を遮り、ユニスは叫ぶ。

村の人は何も悪くない! あたしが、あたしが勝手にやった事なの!だから、お願い、村の人達だけは

ガチャガチャと鎖を鳴らし、ユニスは懇願する。

この状態では、頭を下げる事も、すがりつく事もできない。

では、悪いのは全てお前である、と言うのか?

そうだよ! 村の人は何も悪くない、止めるのを振り切ってあたしが勝手に!

では、咎を受け入れ、全ての罰をその身に受ける事を誓うか?

誓う。誓うから、村の人達には、絶対に手を出さないで

人聞きの悪い事を言うな

Olは噛んで含めるように、言葉を綴る。

村人を殺されたくなくば、いう事を聞け等と、お前を脅しているのではない。罪の在り処を問うているのだ。邪悪と自称するこの身なれど、罪無き者を無為に殺すような真似はせん。以前滅ぼした村とて、我に楯突き刃を抜いた故の事。罪がお前にのみあると言うのなら、他の者を罰する道理など無い

わかった。罪は、あたしにだけある。だから、罰もあたしにだけ与えて

ユニスはOlを真っ直ぐ見つめ、そういった。これから自分がどのような目にあうかは、おおよそ予想がついている。しかしそれでも、村人達に迷惑をかけることだけは避けたかった。正義感の強い、英雄となる運命を持った少女の最後の意地だ。

わかった。ならば、お前に罰を与えよう

Olは懐から短剣を取り出し、その刃を動けないユニスの胸に当てた。

鋭い痛みを覚悟し、ぐっと目を瞑るユニスの予想とは裏腹に、短剣はユニスに傷一つつけず滑らかに胸元から腰にかけて走った。それに沿って、彼女の着ていた服がスッパリと両断される。

それは、ユニスが予想していた展開の中でもっとも可能性が高く、もっとも起こって欲しくないものだった。

しかし、肌を露にしたユニスに近づいてきたのは、案に相違しOlではなくリルだった。

彼女は女のユニスでも惑わされるような妖艶な笑みを浮かべながら、透けるように白い指先をユニスの胸元に滑らせる。

ふぁっ

声をあげた後、ユニスは自分から甘い声があがった事に驚愕した。

ふふ、可愛い。敏感なのね

ん、ぅ

つぅ、とリルは指先をユニスの胸から臍の方に滑らせる。今度は声を出さないようにと構えていたにも関わらず、なんともいえないぞくぞくとした感覚が背筋を駆け抜け、ユニスは声を漏らす。

リルが触れた場所がじんわりと熱を帯び、ユニスの身体の奥の方が疼く。今まで感じた事のない快楽に、ユニスは完全に翻弄されていた。同性相手とは言え淫魔の手管は凄まじく、軽く触れていくだけでユニスはどんどん高まっていく。

そろそろここも弄ってあげましょうか

不意に、リルがユニスの股間に指を這わせる。

ふふ、もうぐしょぐしょね

クスクスと笑いながら、リルはわざと音を立ててユニスの陰部をまさぐった。くちゅくちゅと音を立てられ、ユニスの顔は羞恥に赤く染まる。

ここはどうかしら?

ひあっ!!

リルの指がユニスの最も敏感な部分淫核をかすめ、ユニスは思わず高く声をあげた。

いい反応ね。処女だけど、オナニーはちゃんとしてたんだ?

そ、そんな事ふぁっ!

言い返そうとした瞬間にリルが陰核をすりあげ、またもユニスは声をあげる。

そんな事、何? そんな事大好き?

そうよね、ここをこんなに尖らせてよがってるんだもの

ふ、ぁぁぁっ! そ、んにゃぁあっ! い、やめっ、駄目ぇっ!

脇腹をくすぐり、乳首に舌を這わせ、かと思えば股間を指でさすりあげる。リルは完全にユニスの反応を掌握し、虚を突いてはその身体を翻弄していた。

さて、そろそろいいわよ

そんな言葉と共に、ぐいと両脚が押し開かれる感覚にユニスは我に返った。ここしばらくの記憶が無い。どうやらいつの間にか意識を失っていたようだった。

覚えている限りで、リルはユニスを一刻(2時間)は嬲っていただろうか。その人ならざる愛撫にユニスは何度も声を上げ、許しを乞い、よがり狂った。

汗と愛液でベッドのシーツはぐちゃぐちゃに濡れ、尻の下は失禁でもしたのかと言うくらいぬるい水が溜まっていた。恐ろしいのは、そこまでしてなおユニスを絶頂には至らせないリルの指の技だ。

恐らくその気になればほんの一撫でで気をやらせる事も可能なほど昂ぶらせておきながら、けしてオーガズムには至らせず、一刻もの間ユニスを嬲り続けたのだ。

そういえば、脚は鎖で繋がれて曲げる事もできないのに、何で広げられているんだろうと、ぼんやりと考えていたユニスの意識を、股を裂く様な鋭い痛みが覚醒させた。

う、あぁぁっ!?

痛みに視線を向けると、いつの間にかOlが両脚の間に身体を割り込ませ、そのいきり立った物をユニスの秘部に突き入れていた。

内臓を素手で掴まれている様な、重く鋭い痛みがじんわりとユニスに襲い掛かる。それと同時に、純潔を失ったどうしようもない喪失感が彼女を襲った。

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