と、周りの視線が自分に向いていることに気がついた。

安心しろ。どこの誰の子かは知らんが、邪魔だから殺せなどとは言わん

Olがそう言うと、女たちは一様にほっと笑顔を浮かべた。

自分の子でもないのに情の深い連中だ、とは思うが、その意に沿ってしまう辺り自分もだいぶ感化されている。

じゃあ、名前つけてあげなきゃね

マリーは赤子を抱き上げて、あやしながらその顔を見つめる。

新緑色の瞳はあっちこっちにどんどん興味を移して揺らぎ、見ていて飽きるということが全くない。

ならば、マリーがつけるといい

わたしがつけていいんですか?

きょとんとするマリーに、Olは頷く。

その子を最初に見つけたのは、お師匠様とマリーですから

随分マリーに懐いてるみたいだしね

Olはあんまりネーミングセンス良くないしねえ

煩い。余計なお世話だ

スピナたちも口々にそう答えるのを見て、マリーはもう一度赤ん坊を見つめた。

ねえ、ソフィ

だから、師姉と呼べと言っているでしょう

相も変わらず魔術師になる前の名で呼ぶマリーに、スピナはいつも通りに呆れ声をあげる。

じゃあ、姉さん

しかしまっすぐ視線を向けてそう呼ぶマリーに、スピナは瞠目した。

そんな風に呼ばれたのは、初めてだった。

その名前を、この子にあげてもいい?

私の名は、スピナ。Ol様の一番弟子、ネリス・ビア・スピナです。捨てた名をどうしようと、構いません

スピナが素気無く答えると、マリーはぱあっと笑顔の花を咲かせる。

あなたの名前は、ソフィアよ

マリーは赤子をソフィアを空に掲げるように抱き上げて。

わたしの知ってる中で一番強くて、気高くて、綺麗な人の名前なんだからね

かつて呪いに満ちた名を、祝福をもって贈った。

閑話愛妻たちの歓待を受けましょう-前

寝かしつけたよー

お疲れ様ー。あの子、寝付き良いんだね

急ごしらえの寝室にひっそりとやってきたマリーを、ユニスが労う。

あれ、Olさま待っててくれたんですか?

流石にお前の子守唄を聞きながらそういう気分にはなれん

服を着たままベッドの上にいる四人に首をかしげるマリーに、Olは渋面を作った。

防音対策できないんですか?

出来ないわけではないが、コストがかかりすぎる。それに何かあった場合、全く声が聞こえないでは問題があろう

寝付いたソフィアはスピナとリルの分身が見てくれてはいるが、何せ素性も何もわからない赤ん坊だ。Olにとっては当然の備えというつもりだが、それを赤子への心配と受け取ったマリーは破顔して彼に擦り寄るようにベッドの上に乗った。

じゃあ、あの子が起きちゃうから、声あんまり出さないようにしないとですね

シンプルな作りのベッドがぎしりと軋む。別にマリーまで相手にする必要はないのだがという言葉を、思わず飲み込んでしまうような色香があった。

そうだな。ともかくも新大陸に辿り着き、拠点を作り上げた記念だ。今日は四人纏めて相手をしてやる

夫の言葉に、妻たちは密やかに嬌声をあげた。

本来なら、相手をする必要があるのはOlに魔力を渡すスピナだけだ。

あとは強いて言えば、その魔力を貯蔵しておくリルだろうか。

無尽蔵に魔力を使える龍脈の中とは違い、遠く離れたこの地ではOlの使える魔力は極めて限られている。そんな状態でまさか情事のために魔力を注ぎ込むわけにもいかず、自然、精力は己の肉体頼みだ。

いくら魔王と言っても肉体的な能力には限界があり、魔術の補佐なしでは無限の精力を誇ると言う訳にはいかない。

えっと、Olさま、大丈夫なんですか?

ましてや彼は日中にマリーに数度放出しているのだ。

唯一それを知る彼女は心配そうに尋ねる。

四人相手となると確かに少し骨が折れるな

Olは両腕一杯に愛妻を抱き寄せながら、

せいぜい、三回ずつが限界かもしれん

耳元で囁くようにそう嘯いた。

夫を奮い立たせるのも、妻の仕事よね

リルが妖艶に笑みを浮かべ、己の豊かな膨らみを強調するように持ち上げながら、Olの股間をついと指先で撫で上げる。何気ない動作に見えて、そこは淫魔の技である。その一撫でで、Olのそこはあっという間に硬く反り立った。

そういえば、マリーとスピナがダンジョンに来たばっかりの時も、この四人でOlを起こしたっけ

よく覚えているな、お前は

ユニスに感心半分、呆れ半分で言いながら、その時の光景を再現するようにOlは寝台の上に横たわる。すると左右からユニスとスピナが、脚の間にマリーが潜り込み、リルがOlの上に覆いかぶさるようにして宙に浮いて、舌を寄せあいそそり立つOlの男根を舐めしゃぶり始めた。

しかしその威力は、以前とは全く異なるものだった。

何せ彼の弱い所を知り尽くした若妻たちの舌技だ。ユニスとスピナの舌がぎゅっと竿を挟み込んで扱き立てたかと思えば、絶妙なタイミングでリルが先端を口に咥え込み、同時にマリーは精の詰まった袋をやわやわと揉み撫でながら付け根からじっくりと舐め上げていく。

二人の頭がぶつかりそうになったところでリルは男根の先端を唇で撫でながら露出させる。そして四本の舌が雁首をなぞり、ちろちろと舌の腹で傘を弾くように素早く交互に舐められた。

ぐ、うっ

彼女たちの見事な連携に呻き声を上げつつも、Olは何とか射精の衝動を堪え切る。

ご主人様ったら無理に我慢しなくってもいいのに。じゃあ、こうしちゃうんだから

それだけで脳髄が蕩けてしまいそうなリルの忍び笑いと共に、柔らかな感触で剛直が包まれた。リルの背中で遮られ直接見ることは出来ないが、何をされているかははっきりと分かる。四対八つの乳房で、Olのものは文字通り四方八方から押し潰されるように挟まれているのだ。以前は試みることも出来なかった技だった。

リルの膨らみは大きさは言うに及ばず、その柔らかさといい張りといい、極上というべきものだ。ただただ男を悦ばせる為だけにあるその器官はOlのペニスにしっとりと張り付いて、触れるだけで達しそうなほど。

人外の肉体という点では、スピナも負けていない。何せその身体は半人半スライムである。乳房はどこまでもぐにぐにと形を変え、男の形に歪んでその身を捧げる。そのひやりとした肉は、熱く滾る肉棒の熱を更に煽るかのようだった。

だがその二人をして、純粋な柔らかさという点ではユニスに一歩譲る。授乳を終えたばかりの彼女の乳房は張り詰めていた乳を失ってほぐれ、その柔らかさと言ったら崩れない水そのもののようだ。

そんな柔らかな三対の乳房に囲まれて、発展途上のマリーの胸はまだ薄く青く固い。しかし柔肉に押さえつけられ、その硬く尖った先端やなだらかな胸元に敏感な裏筋を擦り付ける感触は筆舌に尽くしがたいものがあった。

そこに更に、女達の舌技が加わる。ふりふりと誘うように目の前で振られる尻尾に釣られるように、Olはリルの尻肉を鷲掴みにした。

あぁん

打てば響く鐘のように、リルは甘く媚びた声を上げる。

男を咎めながら、しかし同時にそれを許す女の声だ。

とうとう堪え切れず、Olのペニスから噴水のように白濁の液が吹き上がった。

あん、勿体無い

えへへ。たくさんでたね、Ol

今お清めいたします、お師匠様

あっ、ずるい、ソフィじゃない、姉さん、わたしもー

娘達は嬌声をあげながらそれを浴び、啜り、舐めとっていく。そんな情景に、Olの一物は萎えるどころかますます硬く反り返った。

閑話愛妻たちの歓待を受けましょう-後

じゃあまず、わたしからね

リルはOlの手をとって彼の上半身を引き起こすと、彼の腰に跨るようにしてふわりと浮いた。所謂対面座位の格好に近いが、そそり立つ剛直は彼女の入り口に軽く押し当てられるだけで、中に入れる気配はない。

何を

している、と問おうとして、未知の感覚がOlを襲った。

するりと彼の男根に巻き付いているのは、リルの尻尾だ。

まるで蛇のように伸びたそれは、しかし指のようにしなやかで、それでいて骨や筋とは全く異なる柔らかさを持っていた。

どう?気持ちいい?

リルはOlの両手を引いてそのたっぷりとした双丘に押し当て、上から己の手のひらを重ねる。そうしながら、尻尾はOlのモノを締め上げた。

む、ぅ

その快楽に、魔王は思わず呻き声を上げる。

柔らかな尾に包まれた肉塊は絶妙な力加減でずりずりと擦り上げられ、まるで乳房で出来た指で握られているかのようだ。先端には潤いを帯びた膣口がまるでキスをするかのように押し当てられて、そこから溢れる蜜を浴びた尾は更に快楽をいや増していく。

だというのに、その中を求めて腰を突き出せば、その分だけリルは腰を浮かせてふわりと逃げるのだ。腰を掴んで無理矢理にでも挿入してやりたいが、淫魔の柔らかな乳房に捉えられた両手は軽く上から押さえられているだけで、魔王の精神力を持ってしても吸い付いたように離れない。

沢山ビュービュー精子出していいからね。全部受け止めてあげるから

嬉しげに笑うリルの表情は精を絞りとる淫魔ではなく、愛しい男に微笑む少女のそれだ。だが、だからと言ってされるがままというのは魔王の矜持が許さなかった。

ぐっと手の平に力を込め、左右の先端を一つに纏めて口に含む。

あぁっ、両方っ!

リルの鳴き声は脳髄が蕩けそうなほど甘く、Olの限界はまた一段と近づく。だが彼は臆することなく、果敢に攻めた。

硬く屹立した乳首をコリコリと軽く食み、指先は柔肉を精微に捏ね回す。

互いに、互いの弱いところは知り尽くしていた。

んぅっあ、そこっ、だめぇっ!

余裕を無くしたリルの声色に、Olは彼女の中に一気に突き入れる。

虚を突かれ、リルは中心を貫かれる感覚に高く鳴いた。そのままベッドの上に押し倒されて、男の欲望を叩きつけられるように犯される。硬く太い肉槍が荒々しく彼女の秘部に突きこまれる度に呼吸が止まるほどの快感が背筋を走り、指が彼女の胸を歪ませる度に下腹が甘く疼いた。

知らずリルの形の良い脚がOlの腰に回されて、精をねだるように腰が押し付けられる。全身で抱きついてくる妻の頭に手を回すと、Olは彼女に唇を重ねた。

~~~~っ!

途端、リルの膣口がねじ切らんばかりに剛直を締め上げる。Olはその媚肉を無理矢理にこじ開けて、彼女の奥へと精を放った。どくり、どくりと肉塊が脈打つ度にリルは身体を震わせて、己の膣内を満たしていく熱い迸りを受け止める。

唇から銀の糸を伝わせながら、リルは恍惚の息を漏らした。

もう。してあげるつもりだったのに

最後にもう一度軽く口付けて、リルはOlの胸元をつんと指で突いた。

じゃあ次はあたしね

ユニスはそう言って、ベッドの上に四つん這いになってOlに尻を向ける。

来て、Ol

珍しいな

彼女の体勢に疑問を抱きつつも、Olはユニスの腰を撫でる。リルとの情事に興奮したのか、そこは前戯の必要もないほど濡れていた。

ユニスは基本的に正常位や対面座位といった互いの顔が見える体勢を好む。このように後ろからをねだるのは非常に珍しい。だがOlはこの体位でユニスを犯すのが嫌いではなかった。

彼女のよく鍛えられた太股のしなやかな筋肉は、触れてみれば男のそれとはまるで違って驚くほどに柔らかい。それでいて、脂肪にはないハリのある弾力に満ち満ちていて、いつまでも撫でさすっていたくなるような魅力を備えていた。

その脚を支える腰つきは、慎ましやかな胸元と違ってどっしりと大きい。それでいて、垂れるようなだらしなさとは全くの無縁の、若い瑞々しさにあふれた尻だった。

それをほしいままにしながら、Olは彼女を後ろから貫く。たっぷりと潤いを帯びたそこはするりと奥まで肉槍を咥え込み、ユニスはんっと小さく声を上げた。

んっぅ、ふ、ぅぅんっ

わざと乱暴に突けば小柄な彼女の身体は前に後ろに揺さぶられ、ポニーテールにしたふわふわの赤毛が目の前でポンポンと跳ねる。その度に、堪えきれず漏らしたユニスの嬌声がOlの耳朶に触れた。

む?

その時、Olは違和感を覚えて声を上げた。ユニスの膣の中で、何か別のものがOlの男根に触れている感触がある。だがそれはどこか見知った感覚で、不愉快な類のものではなかった。何か柔らかなものが先端の筋をなぞりあげ、膣口とは別の環状の圧力が雁首を弾くように締め付ける。

これは舌か!

ほうらよ。ひもひいい?

自由自在に転移する英霊としての権能その応用。

彼女は口内と膣内の空間を共有させて、上下の口で同時にOlのものを咥え込んでいた。

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