ザナにとってそれは屈辱でしかない。

王として、女としての尊厳を踏みにじり、愚弄するかのような行い。

(なんで、こんなに気持ちいいのぉっ!!)

なのに、Olの肉塊が膣を抉る度に痺れるような甘い快楽が腹にずんと走って、引き抜かれれば堪えようもない疼きが胎内を満たす。もっと欲しい、と思ってしまう。

喘ぎに口を大きく開け、絶頂に至る度に伸ばされた舌から唾液がぽたぽたと垂れ落ちる。

犯されながらもよだれを垂らす様はまるきり、発情した雌犬のようであった。

まぐわいの良さは、まだこの程度ではないぞ

その耳元で、Olは囁く。

これ以上の快楽を、味わいたくはないか?

(これいじょうのかいらく)

ザナはその言葉にごくりと喉を鳴らす。何度も何度も絶頂へと至り、快楽に蕩けた頭にOlの低く落ち着いた声はよく響いた。

(だめそんなの)

ではお前自身の能力に問うてみるが良い。最善へと至るその力、害があるならば働きはせぬだろう

(わたしのちから)

朦朧とした意識で反射的に力を使えば、ザナの脳裏にはたちどころにどうすれば良いのかが浮かぶ。

は、あぁ、ああ、あ、あぁぁあ、あぁあぁぁぁぁっ!

それに従い背を逸らすように腰を突き出せば、Olの肉槍が胎の奥底を貫いて、ザナは目を大きく見開いた。

ゆるゆると彼女の動きが加速して、その体が前後に動き始める。

ひゃんっ!

Olがそれに合わせて突き込めば、ザナは悲鳴をあげるかのように鳴いた。

(いい、だめ、こんなの、おかしく、だめ、だめ、やだ、やだよぉっ)

心の中でそう叫びながらも、ザナの尻は淫靡に振られて男をねだる。

膣口が男根をきゅうと締め付けながら、その表面を舐めるように膣奥へと埋め込んでいく。

後ろに向かって伸ばされるザナの腕を掴むと、Olはまるで馬の手綱のようにそれを引きながら激しく腰を打ち付けた。

あぁっ、だめ、だめぇっ、やだ、そんなの、だめぇっ!

(だめなのに、だめなのに、きもち、いいっ、けものみたいに、おかされて、きもちよく、なっちゃってるっ!)

心と身体の両方で高く喘ぎながら、ザナは腰をOlに押し付けて奥まで咥え込む。

出すぞっ!

駄目ぇっ!やめて、それ、だけは、やめてぇっ!

(膣内に、出されちゃうなんて、ああぁっ、そんなの、だめなのに)

Olの宣言に、ザナの心は二つに分かたれた。

己の身を守ろうとする心と、快楽を欲する心とに。

中は、中は駄目ぇっ!駄目、なのにぃっ!

(欲しいって、思っちゃってる、だめ、ほしい、あついの、なかにっ!)

能力は今すぐOlの腕を振り払い、逃げるべきだと告げる。

しかしザナはそれに従うことなく、その場にとどまった。

膣の中で、Olの男根が精を放とうと一際膨れ上がる。

だめ、だめ、そんなの、きちゃったら!

(きて、きて、ぜんぶを、うめて!)

ザナの心の声に呼応するように、Olは彼女の膣内に精を放つ。

ああぁぁぁぁあぁあぁぁあああぁぁっぁぁぁぁぁあああああ!

(ああぁぁぁぁあぁあぁぁあああぁぁっぁぁぁぁぁあああああ!)

現実の声と心の声はぴったりと重なって鳴り響き、ザナは高く高く上り詰めた。

白濁の液はまるで堰を切ったように彼女の子宮に注ぎ込まれて、勢い良く迸るそれが膣壁を叩く度に彼女は身体を跳ねさせる。

Olの感じる女を我が物にした征服感と射精の快楽、ザナの感じる男のものにされた被虐的な喜びと絶頂の快感が交互にやってきて、彼女は抗うことも出来ずに快楽の渦に飲み込まれた。

(うう殺す絶対、用済みになったら殺してやるぅ)

ぐったりと横たわり物騒なことを考えるザナの秘所から、血の混じった白濁の液がごぽりと大量に溢れ出す。

流石に処女を相手にやり過ぎてしまったかもしれない、とOlは思った。

魂をこれほど太く繋いで行うセックスは、彼が思っていた以上に気持ちいいものだったのだ。

その上相手の考えていることまでわかるから、ついついやりすぎてしまう。

すまん

Olは頭を下げ、謝罪を口にした。仮にも王の頭は軽いものではない。

だがそれはなんの思惑もない、純粋なものであることをザナは感じ取った。

そして同時に何に対する謝罪かを知り、絶句する。

快楽の渦に飲み込まれたのはザナだけではなく、Olもまた同じことだった。

無論、先程まで男を知らなかった生娘と百戦錬磨の老魔術師とでは訳が違う。

ザナのように己を見失うようなことはなかったが、大量の精を吐き出した逸物は萎えるどころかますますいきり立ち、その威容を誇るかのように反り返っていた。

謝罪は今まで行ったことに対するものではない。

これからすることに対してのものだ。

お前は俺を殺すと言ったな。だが安心しろ

Olは言いつつ、ぐったりとして動けないザナの手を取り引き寄せる。

俺は殺しはせん死ぬほどイカせてやるだけだ

本気で考えていることが伝わってきて、ザナは声にならない悲鳴を上げた。

第10話砂の王に挑みましょう-1

ぱたり、ぱたりと静かな音を立て、札が並べられ、裏返されていく。

しなやかな指で札を操るのは褐色の肌の女。

その豊満な肢体を包む布は衣服と呼ぶにはあまりにも薄く小さく、肌の殆どの部分が露わになっている。

胸元に至っては首と肩とで支えられた布が垂れ下がっているのみで、少し強い風でも吹けばめくれ上がってしまうだろうし、そうでなくともその先端が薄っすらと透けて見えてしまうような有様だった。

首にはそんな衣装に不釣り合いな太い首輪が嵌められて、顔の下半分はヴェールによって隠され窺い知ることが出来ない。

陛下。氷の女が魔王と接触しました

女が札を見つめながら言うと、その背後から男の腕がぬっと伸びた。

その腕は女の胸元を隠す布の下に手のひらを滑り込ませると、一切の躊躇いなく豊かな果実を鷲掴みにする。

男の武骨な指が女の柔らかな肉をこね回し這い回る様は、薄布越しにもはっきりと現れた。

ザナの奴め。外なる大陸からの異人と手を組んだか、イェルダーヴよ

イェルダーヴと呼ばれた女はその豊かな胸を揉みしだかれながらも眉一つ動かすことなく、男の言葉を肯定する。

黒い髪に褐色の肌、赤い瞳を持つその男の足元には、イェルダーヴのつけているものと同じ首輪をした三人の女が犬のように這いつくばっていた。女たちは懸命に首を伸ばして玉座に座る男の股間に顔を寄せ合い、そそり立つ逸物に舌で奉仕する。

ふん。かえって好都合というものだ。彼の地に眠る神とともに食い荒らしてくれる

言って男は奉仕する女の一人の髪を掴むと、その口の中にペニスを突き入れる。そして力づくで女の首を揺らして喉奥に突き込むと、精を流し込んだ。

兵どもの用意をせよ。あの忌々しい雪が溶ければ打って出るぞ

投げ捨てるように口を離された女は苦痛の声も上げずに床に転がり、残りの二人も声もなく主の汚れた肉茎を舐め清める。

イェルダーヴは表情を変えぬまま、ただそう答えた。

まだ、何か、挟まってる気がする

なわけないでしょっ!

腰を押さえながらよろよろと歩くザナを心配して言えば、噛みつかんばかりの勢いで返事がかえってきた。

全然!元気じゃない!誰のせいだと思ってるの初めてだったのに、あの後、五回もするなんて

元気ではないか、と心中で呟けば、恨みがましい視線とともにザナは唸った。

しかしOlにとってはたったの五回だ。本心を言えばもっとしたかったのだが、その時点でザナが眠ってしまったのだから仕方がない。

寝たんじゃなくて気絶したのよ!殺す絶対いつか殺す

今なんとおっしゃいました?

Olさんとは末永くお付き合いさせて頂きたいと思ってます

突如天井から垂れ下がってきたスピナに、ザナはにこやかな微笑みでそう答えた。

Olも騙されかねないほどの、見事な変わり身だ。

?お師匠様、準備が出来ました

事実スピナさえ己の聞き間違いだったのかと不思議そうに首を捻る程。

素の性格の方が好ましく思えるがな、と心中でOlは呟いたが、ザナの返事はなかった。

サハラの持つ能力は大きく三つあります。その中でも一番厄介なのが、全知です

Olの翻訳魔術を通したザナの言葉に、会議室に集まった者たちはざわめいた。

未来予知に最善手、そして全知ときたか

もはやOlは驚きさえしなかった。どれも魔術的な常識から考えればありえないものばかりだが、実際目の前にありえているのだから否定しても仕方がない。

まあそうは言っても、どこまで鵜呑みにして良いものかはわからぬがな。お前もこんな能力でよくふっかけたものだ

魂を接続したことにより、Olはザナの能力を彼女自身と同じくらい正確に把握していた。

彼女が信仰する月の女神マリナの加護。それは最善手を知る力だ。

最善手を打つ能力というザナの説明は正しいようでいて、本質とは異なるものだった。

神の加護は何が最善であるかを知ることにしか働かない。

指定される手はザナにとって可能な範囲のものではあるが、実際にその行動に成功するかどうかはザナ次第なのだ。無論成功率も鑑みての最善手ではあるが、余裕がなければないほどその選択肢は狭まっていく。

そして何より問題なのは、何を持って最善と言っているのかはザナ自身にもわからないということだった。

とは言えそれだけなら、お前なら勝てるのではないか?

全知とやらもどうせ同様に何らかの制約はあるのだろう。だが仮に真の意味で全知であるとしても、ザナならば勝てるとOlは踏んだ。

最善手を打つ能力が強力だからではない。

ザナ自身が、強いからだ。

マリナの加護によって奇襲を知ったとしても、ユニスの一撃を完璧に防ぎきったのはまごうことなくザナの力に他ならない。印も呪文も使うことなく瞬時に氷を作り出す異常と言えるまでの速射性。

それはOlの魔術と同様に、神の加護などという胡散臭いものではないれっきとした技術であり、積み重ねられた研鑽のなせる技だ。

この若さでよくぞここまで磨いたものだ、とOlは素直に感心した。

(あんたの魔術とかいうヤツの方がよっぽど頭おかしいけどね。何よ、連鎖反応を何十にも積み重ねて瞬時に石塊に好きな機能と形状を持たせるって)

ザナの技術が一瞬で絵を描くことだとすれば、Olのそれは一瞬でパズルを作り出すようなものだ。どちらも常人の技ではないが、Olの迷宮魔術はただ単に難解極まりないと言うだけでなく、何故そんなことをするのかわからないというレベルのものだった。

どう考えたって、石以外のもの例えばザナのように氷とか、水とか、砂とか、そういった流動性のあるもので同じことをやった方が手っ取り早いに決まっているのだ。

(そんなものでダンジョンは作れんだろう)

その疑問に対するOlの回答は至極単純なものだった。戦闘のための技術ではなく、ダンジョン造りのための技術を戦闘に流用しているのだから当然といえば当然の話だ。

その点ザナの能力はまさに、戦闘のために鍛えられたものだった。

瞬時に作り上げられる氷は攻撃を防ぐ盾となり、相手を切り裂く刃にもなる。

マリナの啓示によって奇襲奇策も避けられる彼女は、単身乗り込めばいくらでも王を討ち取れるように思えた。それこそ、Olに対してしてみせたように。

それが出来ない理由が二つ目の力。砂の王ウセルマートの操る炎の術です

氷に対して炎では相性が悪いか

ミオの操る魔獣達の炎にも、ザナの氷は耐えられなかったという。

もっともミオが操っている状態でケルベロスが吹く炎はローガンやサクヤのそれすら上回りかねない規格外のものなのであまり参考にはならないかもしれないが、高熱が弱点であるのは間違いないのだろう。

相性も勿論ありますが単純に、術者としてウセルマートの方が強いのです

淡々とした口調とは裏腹に、魂の糸を伝ってくるのは滲み出すような悔しさだ。

王が王を打ち取る必要などあるまい。どれほど強かろうが個は個。数を持って対応すればいいだけだ

単に炎を操るだけというのなら、それこそサクヤやローガンでいくらでも対処できる。

仮にウォルフ並みの強さを持っていたとしても万の軍を持って当たれば勝てるのが戦というものだ。

それが出来ない理由が三つ目の力。サハラの不死兵団です

話には聞いたことがございますわ

ザナの言葉に、サクヤが声を上げた。

サハラの国には斬っても突いても死なず、痛みを感ずることも恐怖を覚えることもない屍の兵士たちがいると

それってただのリビングデッドじゃないの?

恐ろしげに語るサクヤに、リルは首を傾げる。

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