豪商の娘に生まれ、何不自由なく暮らしてきた彼女には、何かが欲しいという欲求があまりなかった。欲するまでもなく日常は富に溢れていたし、欲すればそれこそ大抵のものは父が手に入れてくれる。

ならば目上の存在、王たるソフィアが勧めたものを選び取るのが無難というものだった。それに、物心付く前に母をなくしたサリハにとっては、男が妻に与える褒美というのにも興味があった。

ううむ。だがそれは他のものにせぬか?美しい宝石や異国の珍しい品々、滅多に手に入らぬ食べ物や魔力の篭った護符。そういったものもあるのだぞ

言いつつ、Olは先程サリハにかけた術をもう少し強めに放った。それは一種の催眠をもたらす魔術だ。判断力を奪い、他者の意見を素直に聞き入れるようにする。

いいえ。ソフィア様が仰っていたものを下さい

(何っ!?)

だがその魔術はサリハの額に跳ね返されるかのように弾かれ、Olは表情には出さずに内心で声を上げた。この手の魔術は効果を強めるほどに抵抗しやすくなるものであるとは言え、まさかこんな小娘がOlの魔術に抗うとは思っても見なかった。

<決まりだね、パパ>

何故か嬉しそうなソフィアの声が響く。まさか彼女が何らかの干渉をしたのか。だとするなら、それは恐るべき能力だ。

とはいえ、大抵のものは叶えてやると言った手前、真っ向から要求されてこれ以上拒否しても王の面子に関わる。

よかろう。それでは褒美をくれてやる

Olは観念してそう言いながら、部屋の壁に手を触れた。石造りの壁を舐めるように光が広がって、それだけで部屋を囲う壁天井はOlの支配下に置かれた。娘に情事を覗かれるのはOlとしても流石に憚られる。

まあせめて、後悔だけはせぬよう抱いてやる

第13話愛されるダンジョンを作りましょう-4

あの、Ol様、これから何をするのでしょうか?

Olの指示に従い、ベッドの上に横たわったサリハはそう尋ねた。

それはこれからの行為への不安というよりは、単純な疑問の言葉だ。

寝台の上で男女がすることなど、決まっておろう。お前にこれより、寵愛を授けてやる

チョウアイ

Olの言葉がわからなかったらしく、サリハはオウム返しに繰り返す。

今からお前を抱くということだ

えっと抱っこ、ですか?

直截的な物言いにも、不思議そうに首を傾げる。

本当にわかっておらぬのか。つまりは、こういうことだ

ならばとOlは彼女の小振りな胸を鷲掴みにする。

あはははっ!ご、ごめんなさい、Ol様、くすぐったいです

だがそれに対する反応は嫌悪や羞恥ではなく、明るく朗らかな笑い声であった。

どうやら彼女は、性的な行為に関する知識というものがまるでないらしい。

まあ良い。それならそれで、一から教え込んでやる。脱がすぞ

あ、あの、Ol様私、その、すごく、くすぐりに弱くって

Olがサリハのワンピース状になっている服に手をかけると、彼女は恐縮した様子でそんなことを言い出した。

案ずるな。別にお前をくすぐるわけではない。今からするのはもっと別の心地よいことだ

Olがそう告げると、サリハはあからさまにホッとした様子だった。彼女は力を抜いてベッドに身を委ねる。

Olはそんな彼女のスカートを、するするとめくり上げていった。サリハも抵抗することなく、軽く腰を浮かせてそれを助ける。サハラの民特有の褐色の肌。すらりとした脚から、腰を覆う白い下着までがあらわとなった。

若く幼いその肢体は、太腿にも尻にもまだほとんど肉がついておらず、色気には乏しい。しかしその代わりに、健康的な美しさがあった。

未発達でくすぐったがりだという彼女の脚や尻を撫で擦っても、笑うばかりだろう。Olはそう判断し、いきなり下着を脱がすことにした。三角形の布を繋ぎ止めている紐を解いてするりと引き抜けば、まだ毛も生え揃わぬ秘裂がOlの眼前に現れた。

あ、あの?Ol様?

Olがサリハの両脚をぐいと押し開き、その間に身体を割り込ませるに至って、ようやくサリハは不思議そうに声をあげた。

マッサージをするのでは、ないのですか?

どうやらOlがこれからする行為をマッサージと思っていたらしい。道理でリラックスして力を抜いているわけだ、とOlは思った。

いいや、マッサージの一種だ。だが少々特殊なやり方でな。奇異に思うかも知れんが、その分心地よさは保証しよう。安心して身を委ねよ

は、はい!

Olは面倒だったので、そういう方向で押し通すことにした。

ぐいとサリハの脚を立てさせて、ぴっちりと閉じたその秘裂を舌で舐める。

えっ!?

流石に舐めるとは思っていなかったのだろう。サリハは驚きに声をあげたが、事前に奇異なことをすると言っておいたせいかそれ以上の追求はなかった。

Olは丁寧に彼女のスリットをなぞり、舌先でゆっくりと押し開いていく。しばらくそうして唾液をまぶしながら舌で愛撫を繰り返し、当初の驚きも過ぎ去ってサリハの身体から力が抜けた辺りで、Olは彼女の穴に指先を押し当てた。

今まで男に触れられたどころか、自分で触ったことすらないであろうそこはキツく閉じていて、小指すらとても入りそうもない。だがその表面を指先で優しく撫でるようにしながら、Olはその上皮に包まれた秘核を、舌先で捉えた。

流石にそこは敏感なのか、サリハが小さく声を漏らす。嬌声とはとても言えぬ色のない音。しかしそれはくすぐりに対する笑いでも、けしてない。

刺激を与えすぎないよう、ゆっくりと、だが丹念に、Olはサリハの女の部分を愛撫していく。そうするうちにほんの僅かずつではあるが、彼女の膣口は緩み、徐々に指の侵入を許して、液体を分泌していく。

んふ、う

段々とサリハの口から漏れる声がその頻度を増し、熱を帯びていく。

素直な少女だ、とOlは思った。何不自由なく育てられ、その環境に驕ることもなければ嫉まれることもなく、まっすぐに成長してきたのだろう。

それは心根だけの話ではない。Olの与える感覚についても、彼女は素直に受け入れていた。

ん、あぁっふあぁんっ

いつの間にかOlの指は第二関節までがサリハの膣内に潜り込んでいて、彼女の声は艶を帯び、女のそれへと変じかけている。だがそこに、戸惑いや恐れと言ったものは微塵も見受けられなかった。

疑うことも怯えることもなく、ただただ素直にOlのもたらす快楽を享受して、それをもっとも気持ちよく発散できるように素直に声を上げている。

これは中々の逸材かもしれない。Olはそう思いつつ、彼女の内ももをするりと撫でた。

はぁんっ!

途端サリハの喉から漏れたのは、笑い声ではなくはっきりと感じた嬌声であった。くすぐったさを感じる部分は、同時に性感帯でもある。くすぐったがりということは、裏を返して言えば敏感であり、感じやすいということだ。一旦笑いが快楽に変われば、それは全身が性器になったに等しいことであった。

Olは秘部への愛撫を続けながら、ワンピースを更にめくり上げ、彼女の腹から胸元までを露出させる。なだらかに膨らんだ慎ましやかな乳房の先端は、既に硬く屹立していた。

ひぅんっ!

そこへ腕を伸ばして摘み上げてやれば、サリハはびくりと身体を震わせて高く鳴く。

オウ、ル、さまぁ

そのままくりくりと乳首を抓りあげると、サリハは潤んだ声でOlの名を呼んだ。

少しやりすぎただろうか?

おっぱい、気持ちいいですぅそこ、もっと、して、くだ、さいっ

Olのそんな考えとは裏腹に、サリハは直截にそうねだった。

胸が良いのか?

ううん、ぜんぶぜんぶ、いい、ですっその、股の、ところも

ふるふると首を振り、サリハはそう口にする。

ここのことをなんと呼ぶか、知っておらぬのか?

お、おまんこです

指でくにくにと刺激してやりつつ尋ねると、流石にそのくらいの知識はあるようだった。

ふむ。では

Olは一旦サリハから離れて服を脱ぎ、己の裸身をさらけだす。衣服の軛から開放されて、既に硬く反り勃った怒張がへそに張り付かんばかりに屹立した。

男のこれをなんと呼ぶかは知っているか

おおちん、ちん?

答えた言葉には、疑問符がついていた。もっと幼いころ、風呂で父の股間についていた自分にはないそれに疑問を持って何なのか尋ねたことがある。しかし目の前のそれは、その時見たものとはまるで違っていた。

父のそれは小さく柔らかそうで、ぷらぷらと牛の尻尾のように揺れていた。だがOlのものは長く太く、まるで剣のように真っ直ぐに上を向いている。赤黒いそれには複雑な紋様のように幾本も血管が浮かんでいて、先端はそれとは対照的に光を受けて輝くほどにつやつやとしていた。

触ってみるか?

は、はいっ

穴が空きそうなほどに凝視するサリハに声をかけると、彼女は一も二もなく頷く。

そして恐る恐る、というにはあまりに躊躇なくOlの逸物に触れた。

硬くて熱い

サリハは熱に浮かされたような口調で言いながら、形を確認するように屹立した肉の塊を手のひらで撫で回していく。

舐めてみろ

Olがそう命じてみると、サリハは戸惑うこともなくその先端に口をつけた。二度、三度舌でちろちろと舐めていたかと思うと、教えてもいないのに大きく口をあけてぱくりと咥え込む。

その小さな両手で肉茎をぎゅっと握りしめながら、ぷっくりと膨れた先端を味わうようにねぶっていく。Olは一つサリハに術をかけてやると、その口内に精を放った。

んぅっんぶ!?

突然口の中に吐き出された白濁の液に、サリハは驚き目を見開く。しかし彼女は手も口も離すことなく、それどころかこくこくと喉を鳴らしてそれをゆっくりと飲み下した。

今の、は

精液と呼ばれるもの。男の身体から作られる、命の元となるものだ

命の、元

呟きながら、余韻を確かめるようにサリハは自分の唇を指でなぞる。

とっても、美味しかったです!

無論、それはOlがかけた魔術による錯覚だ。幾らなんでも男を知らぬ処女が、生臭く粘ついた粘液を美味しく思うわけがない。

もっと味わってみるか

とはいえ変えたのは味の認識だけで、麻薬のような依存性や思考を鈍らせるような効果をもたせたわけでもない。にも関わらず、Olの言葉にサリハは喜々として頷いた。

Ol様ぁあぁっそれぇっそこぉっくりくり、しながらぁっああっ!ちゅー、して、くださいっんっんっ、んむっちゅぷ、ふ、んんんんっ!

甘く蕩けきった声色で、サリハは口づけをねだる。Olが顔を近づけてやると、彼女はすぐさま彼の首に腕を巻き付け、積極的に舌を絡ませてきた。その動きは拙く技術も何もあったものではないが、熱心にOlの舌を吸い、柔らかな唇を重ねてくるさまは中々悪くない。

その間も彼女の秘所にはOlの指が三本重ねて根本まで入り込んでいて、抜き差しする度に愛液がぐちゅぐちゅと吹き出す。指先を僅かに曲げて膣壁を擦り上げてやれば、サリハはピンと身体を硬直させて、Olの首にまわした腕に力を込めた。

イったのだ。

もう何度目になるかもわからぬ絶頂だった。

老練な魔術師によって丁寧に丁寧にほぐされた蜜壺は湯気が出そうなほど熱く蕩けきり、ほんの僅かな刺激でも気をやってしまうほどに出来上がっている。

そろそろ頃合いか、とOlは彼女の膣内から指を引き抜いた。

するとサリハは眉を寄せて、切なげに声を上げた。聞くまでもなく、やめないで欲しいとその表情が雄弁に語っている。

案ずるな。ここからが、本番だ

本番?

俺のこれを、お前の中に入れる

少し身体を引いてサリハの唾液に塗れた怒張を見せつけてやれば、彼女はごくりと唾を飲んだ。Olの男根は三本重ねた指よりも倍以上太い。指で膣内を散々に開発された今、その意味は知らずとも、入れればどうなるかサリハはよくわかっている。

行くぞ

太く長いその切っ先をサリハの入り口に押し当てて宣言し、Olは答えを待たず彼女の膣内に侵入していく。

あああああああああああっ!

時間をかけて丹念に準備されたそこは男の肉塊を容易く飲み込んで、一番奥まで一気に受け入れる。Olのペニスが半分ほど埋まったところで奥まで達し、それと同時にサリハは絶頂に達して叫んだ。

破瓜の痛みは洪水のような快楽に紛れて、ほとんど感じることはなかった。それよりも、苦しみになるギリギリ一歩手前、息もできないほどの快楽がサリハの体内で暴れまわっている。

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