んっ、あああぁんんっ、んん
甘い声を上げるセレスに気をよくしたのか、Olが抽送の速度を上げる。
いくぞ受け止めろ!
どくどくと音さえ聞こえるほどの勢いで、Olの精がセレスの胎の中に吐き出される。セレスは身体を震わせてそれを受け、ほっと息をついた。
後6日、これを耐えるだけで仲間達は救われる。
魔王といえど何のことはない、ベッドの上ではただの男だ。
そんな事を思っていたセレスの身体が、くるりとひっくり返された。
えっ?
次は後ろから行くぞ
答えを待たず、セレスの腰をがっしりとつかみ、Olの硬く反り返った一物が彼女の胎内に再び納められた。
ひあぁっな、何でまだ、するのですか
異な事を言う
困惑の声を上げるセレスに、Olは意地の悪い笑みを返す。
七日間、お前を犯すと言っただろう。まだ一刻も経っておらんぞ
そんな冗談、でしょう?
震える声で、セレスは問う。
冗談なものか。俺の精力は無尽蔵だ。きっちり一週間、84刻(168時間)、犯しぬいてやる
セレスの表情から、一瞬にして余裕の色が消えた。
第15話阿鼻叫喚の地獄絵図を描きましょう-4
あぁぁはぁぁぁぁ
高い波と、低い波。
よせてはかえす二つの波の間で、セレスの意識は小船の様に翻弄されていた。
極度の疲労で視線は定まらず、思考も千々に乱れ纏まらない。彼女に出来る事は、高い波が来れば甘く声をあげてそれを貪り、低い波がくれば尻を振ってねだる。ただその二つだけだった。
全身は精液に塗れどろどろになり、それを疎ましく思ったことすらもはや遠い忘却の彼方。股間からはどちらの穴からもだらしなくどろどろとした白い液体を垂れ流し、目はどんよりと光をなくし半開きにした口、胡乱な表情を浮かべたその姿はとてもアールヴの美姫とは思えないものだった。
あああぁぁぁあぁぁぁ
どぷどぷと胎内に吐き出される暖かい感触に彼女は一際高い波を感じ、本能の命ずるままに高く声をあげ快楽を貪った。それが何を意味するかももはや彼女は考えることが出来ず、ただただ次をねだる様に腰を振るばかりだ。
んぁぁやぁ
久方振りに彼女の股間からOlの一物が抜かれ、彼女はか細く声をあげた。入れたまま十度は中に出されたはずだが、当然彼女はそんな回数など覚えてはいない。ただ己の胎内を満たしていたものがなくなる喪失感に声をあげ、萎えた足に力を入れ尻を突き出す。
しかし、期待した快感の代わりに、彼女の眼前に怒張したペニスが突き出された。セレスは愛液と精液に塗れたそれを何の躊躇いもなく口に含み、吸い上げ、舐めさすった。
Olと性交をはじめてからと言うもの、彼女は食事と呼べるようなものを一切取っていない。唯一口にしているのが、Olの精液だ。大量の魔力を帯びたそれは、それだけ摂っていても十分生きていけるほどの栄養分を含んでおり、量もたっぷりと出る。
それを摂って腹を満たせと最初に言われたときには怒りよりも絶望に打ちひしがれたものだったが、飲まず食わずでは一週間生き延びることなど出来ない。不承不承口にしているうちに、味にはすぐに慣れた。むしろ今では美味しいとさえ感じる。
Olを感じさせれば感じさせるほど大量に濃密な精が出てくるので、セレスは熱心にその肉棒を舐めあげ、奉仕するようになっていた。その豊満な双丘に熱く猛る一物を挟み込むと、両手でむにむにと乳房を押し付けながらOlの情欲を煽るかのように舌を長く伸ばしその先端をちろちろと舐める。
かと思えば、頬を竿にこすりつけるようにしながらたっぷりと精のつまった袋を舐めあげながら白魚のように細く白い指で肉茎をしごき、その野苺の様な唇で味わうように食みながら肉棒を上へと辿っていく。
そして品なく舌を伸ばして口を大きく開くと、鈴口をぱくりとくわえ込んだ。同時に、カリの周りをなぞるように舌先で愛撫しながら、頬をすぼめ強く吸い上げる。
んっ、んぅっ
先端から吐き出される甘露を、セレスは目を細めてごくごくと喉を鳴らし、嚥下した。最初は咳き込み吐き出してしまったそれも、今では舌の上で味わい飲み下す方が自然だと感じるようになった。もはや考えずとも、身体が勝手に動きそうするのだ。
んふぅ
たっぷりと精を飲み込みセレスが満足げな声を漏らすと、ぐいと身体が引っ張られる。彼女はその力に抗わず、汗まみれのベッドにころりと転がって両脚を大きく開いた。
はぁんっ
前からずっぷりと突き入れられる怒張の感覚に、セレスは嬌声を上げた。そして緩慢な動きで手足をOlの背に回し、腰を振って彼の股間に恥丘をぐりぐりと押し当てる。
そろそろ約束の一週間が経つな
快楽を貪るセレスに、Olはぽつりと囁いた。
しかしセレスにはそれがどのような意味を持つのかがわからず、絡めた脚でぐいぐいとOlの腰を押して奥への挿入をねだった。セレスは浅い場所を擦られるよりも、奥まで突かれる方が好きだ。ずっぷりと深くまで貫かれると、満たされた気持ちになる。
いいのか? イーヴァンが待っているぞ
イーヴァン。
その一言で、セレスは一瞬にして我に返った。思考にかかっていた霧が晴れ、ぼんやりとしていた四肢が途端に重さを取り戻し、凄まじい疲労が身体に圧し掛かる。
しかしそれでも、彼女は理性を取り戻していた。
イーヴァン私は、あなたに、屈してはいません!イーヴァンを、皆を解放してください!
その目には光が戻り、口元は引き締められ、表情にはその強い意志が宿る。全身精液に塗れ穢されてはいたが、内から漏れる輝きはそれを覆い隠すほどの強さを帯びていた。
驚いたな。まだそれほどまでの力を残していたか
Olは思わず目を見開いた。あれほど朦朧とし、貪欲に快楽を貪っていたセレスが愛しい男の名一つで我に返るとは、アールヴの愛とは流石と言うほかない。ただ一人を愛する事にその生涯のほとんどを費やすだけのことはある。
良いだろう。俺の負けだ。イーヴァンにあわせてやる
Olは部下に命じて湯を用意させると、セレスと自身の身を清め、ゆっくりと身体を休ませた。
目を覚まし、元気を取り戻したセレスはOlの案内で迷宮を歩き、イーヴァンの独房へと向かう。
あれ、ご主人様もしかして負けちゃったの?
途中、リルが目を丸くしてセレスをしげしげと見つめた。
ああ。さすがは白アールヴの姫君、一筋縄ではいかないな
七日間ずっとしてたんでしょ? すっごいね
リルはほとほと感心した、といった様子で、Olに先導し、木の扉を開いた。
こっちは、三日で陥落したのに
その奥に広がっていた光景に、セレスは言葉を失った。
何匹ものサキュバスが舞い、その中央でイーヴァンが一心不乱に淫魔達を犯している。頬は痩せこけやつれきり、目は虚ろに鈍く光って淫魔を見つめている。腰の間に生える一物だけが力強くそそり立ち、淫魔の秘部を何度も出入りしながら白濁液を撒き散らしていた。
イーヴァン?
セレスが声をかけても、彼は聞こえていないかのように情事にふける。
イーヴァン、目を覚まして!
う、はく、ぁっ
セレスがイーヴァンの肩をゆすり名を呼ぶが、彼はそれに反応せずただただ淫魔との情交を続ける。
イーヴァン、私は勝ったのです! もう、ここから解放されるのですよ!イーヴァン!!
悲痛なセレスの声にもイーヴァンは反応せず虚ろな瞳のまま、ただただ腰を振り続ける。
無駄だよ
クスクスと笑いながら、淫魔の一人が言った。
もうこの男は、魂を売り払ってしまってるの。セックスを続けられるなら、他にはもう何も要らないって、そう言ったんだよ
恋人はいいの? って聞いたら、あんな女とは比べ物にならない、とも言ってたよねえ
そんな
セレスはその場にへたり込んだ。その目の前にOlの剛直が差し出される。彼女は反射的に、それを口に咥え込んだ。
んんっ!?
そうしてから、イーヴァンの目の前で他の男のペニスを咥えている事に気付き吐き出そうとするが、Olの手が後頭部を押さえそれをさせない。イーヴァンは恋人が目の前で他の男の一物を咥えていると言うのに、全く気にした様子もなくサキュバスを犯し続けた。
お前の心は確かに快楽に打ち勝った。しかし、身体は別だ
Olがセレスの胸をつかみ、股間を足で嬲る。それだけで彼女の股間はしとどに濡れ、蜜に溢れるのがわかった。
今更イーヴァンの物を入れられても感じないだろうな。たっぷりと時間をかけて、お前の身体は俺専用に造りかえられたのだ。まあ、イーヴァンは身も心も淫魔に打ち負けたようだが、所詮人間とはこのようなものだ。数百年を生き、たった一人の伴侶を愛すお前達アールヴにはわからぬ事だろうがな
イーヴァンが不実なのではない。そもそも人間を誑かす為に存在する淫魔に無抵抗に犯されて、落ちぬ人間などいないのだ。Olの性技もそれに匹敵するだけの自信はあったのだが、セレスはそれに耐え切った。凄まじいまでの精神の強さだ。
しかし彼女は、その強さを相手にも求めてしまった。それが、間違いの元だ。
信じていたものに裏切られ、極限まで磨り減っていたセリスの心は完全に砕け散った。
ねーご主人様、久しぶりに私も可愛がってよ
じゃれるようにリルがOlの腕に抱きつく。
イーヴァンの相手を私にさせないで新しく淫魔を呼んだのは、どういうことなのか聞かせて欲しいな~
にやにやと笑いながら言うリルに、Olはそっけなく答える。
お前は淫魔にしてはどうも色気が足りないからな。あの男を落とすのは無理だと思っただけだ
む、言ったな? 色気がないかどうか、確認してもらおーじゃない!
えい、とリルが胸でOlの顔を挟み込む。
そういう即物的な対応が色気が足らんと言っているんだ。もっと間接的に誘惑できないのか?
淫魔と召喚主と言う間柄でありながら、まるで恋人同士の様に振舞う二人をセレスは羨ましげに見た。
俺ならば、わかってやれるぞ
その視線を見逃すことなく、Olは優しく囁く。
この身は既に人をやめた。アールヴには及ばぬが、数百年を生きる事も出来る。この俺ならばお前の気持ちをわかってやれる
差し出される手を、取る以外にセレスには道がなかった。それが、Olの敷いた道である事は頭では理解している。しかし、心のとる道が他にない。一人で虚勢を張り続けるには、彼女は他者のぬくもりを知りすぎていた。
そうして、森の民と白アールヴ達はその絆を完全に断ち切られ、共にOlの配下となったのだった。
おうる、さま
セレスとイーヴァンをそれぞれ部屋に戻し、久しぶりに自室に帰ろうとするOlの下に、マリーがひょこりと姿を現した。
どうした
そふぃがそふぃが
スピナがどうかしたのか?
スピナと同郷であるマリーは、未だに彼女を本名ソフィアの名で呼ぶ。
大きな瞳いっぱいに涙を浮かべ見上げる彼女に、Olは膝をついて視線を合わせた。マリーはその年齢にしては聞きわけがいいし、Olが多忙な事も理解している。今の様な特に忙しい時は、遠慮して滅多な事ではOlに話しかけたりはしない。
いないの
そして、それが今回は災いした。彼女がもっと早くにそれをOlに伝えていれば、或いはこの後の運命は変わったのかもしれない。
そふぃが、ずっと、どこにもいないの
しかし、それはあまりにも遅すぎた。
第15.5話 ダンジョン解説
第15話終了時点でのダンジョン。
瘴気:80
悪名:85
貯蓄魔力:45(単位:万/日)
消費魔力:30(単位:万/日)
牢獄
大勢の虜囚を閉じ込めて置く為の牢獄。独房に比べ、一致団結して逃げ出しやすくなっている為特別に強固にできている。
ローガンinザイトリード
戦力:12消費魔力:2
下級悪魔ローガンが鉛の英雄ザイトリードの死体に取り憑いた姿。全ての魔術を無効化する鉛の呪いは消えているものの、その膂力は健在。英雄ザイトリード自体には一歩及ばぬものの、並みの英雄なら一蹴できる程の高い戦闘能力を誇り、維持に必要な魔力は減った。
メトゥス
戦力:17
正確には部下ではなく、利用しただけの形だが特別に記載。圧倒的な力を誇る最古にして最強の竜。単独の戦闘能力としては間違いなく世界最強。吐く息と血に凄まじく強力な毒が混じっている事以外には特筆すべき能力はないが純粋にその巨体、鱗の強度、力の強さ、爪の鋭さ、すべてが脅威。ウォルフは戦力換算で15程度の能力だが、命を賭して挑む事により何とか相打ちに持ち込んだ。
セレス(白アールヴ)
戦力:8最大貯蓄魔力:7