Olは余裕なく叫んだ。淫魔に魅入られた男のように、情欲を我慢できない。ましてや、憎からず思う美女三人が目の前に列を成しているなら尚更だ。
はぁいえへへ、どーぞはい、お師匠様
三者三様の声で答え、三人はベッドに横たわり、脚を開いてOlを誘った。まだ今回ちゃんと抱いてもらっていないスピナに配慮し、彼女が真ん中で右にユニス、左にリルという布陣だ。
Olは両手に張り形を構えると、三人に一気に突き入れた。
あぁぁぁぁぁっ!!
この上なく怒張したOlの物を受け入れ、三人は高く嬌声を上げた。発情し切った状態で、三人分の膣に突き入れる快楽を同時に味わい、Olは入れると同時に射精した。
普段であれば屈辱でしかないそれも、煮えきった今の意識の中では考えることは出来なかった。まるで若い頃の様に、彼はひたすら肉欲に飢え、女達を犯すことしか頭になくなっていた。
達しながらも彼の一物は些かも衰えず、三人の膣の中に白濁の液を盛大に吐き出しながらも激しく抽送を繰り返した。そうしながらも身体を前に倒し、スピナの口内を陵辱するかのように貪る。
するとユニスとリルは顔を寄せ、舌を伸ばしてOlの舌にそれを絡めた。四つの舌が絡まりあい、互いに唾液を交換し合う。そうしながらOlは両手を伸ばし、リルとユニスの乳房を鷲掴みにした。
手を離してもリルとユニスの股間にずっぷりと突き刺さった張り形はOlの動きに同調し、前後にずぶずぶと動く。形代だけあって、形だけでなくその硬さも弾力も正にOlの一物そのものだ。
唯一の違いは、Ol本体の体がないことだ。しかしそれは、どんな体勢でもそれを受け入れられるということでもある。リルは広げていた脚をきゅっと閉じると、思い切り膣に力を込めた。
通常のセックスでは得られない凄まじい締め付けが、Olの剛直を襲った。手で握り締めるような凄まじい圧力。しかもそれが、淫魔の技術を持って縦横無尽にOlの性器に襲い掛かるのだ。
とてもたまらず、Olは再度精を吐き出す。大量の精で満たされた三人の膣に、Olはじゅぼじゅぼと音を立てながら更に抽送を繰り返した。
その左手はリルの豊かな乳房を鷲掴みにし、右手はユニスのささやかな胸の頂点を指で摘み上げくりくりと弄り倒す。
あぁぁぁぁぁっ! イく、イっちゃぅっ!!
イイよぉ、Olぅ、イイ、それ、イイっ、Ol、Olぅぅ!
お師匠様、ああぁぁ、おし、しょ、さまぁぁぁぁぁ!!
Olが唇を解放すると、三人はそろって高く声を上げた。それと同時に、Olの欲求も再び高まっていく。
イっちゃうぅぅぅぅぅぅっ!!
絶頂に達し、叫ぶように声を上げる娘達の膣内にOlは三度目の精を放った。
はぁはぁあぁぁ
ようやく多少落ち着いてきた頭で、Olはスピナの体の上に倒れこんだ。ゆっくりと背に回されるスピナの腕を感じながら、どうしてくれよう、とOlは考えた。怒りはないが、やられっぱなしで引っ込むのは彼の流儀ではない。
ちなみに
だが、その考えは途中で中断された。リルが更に三本の張り形を取り出したからだ。
まだ予備があったりして
そしてそれを三人の娘達はぺろりと舐め上げ、口に咥え込んだ。
その快楽は、今までの比ではない。膣内に突き入れながら舌で愛撫されるという、ありえないはずの快感は一瞬にして彼の思考を再び忘我の彼方に押しやるほどの威力を持っていた。
ま、待て、それは
お師匠様を完全に出し抜けたのは初めてですね
嬉しそうに、スピナは微笑んだ。目の前でOlの物を下半身にくわえ込み、口に張り形を頬張っているスピナとはまた別のスピナだ。
本物はユニスにあげてくださいませ。私達は、全力でご奉仕致します
目の前のスピナもするりと彼の身体の下から抜け、そういった。その言葉に不吉なものを感じ、視線を上げたOlの目に入ったものは
各々二本、ないし三本の張り形を手にした、無数のリルとスピナであった。
Olは、今までの戦いで一番の絶望を感じた。
それからは何度出したか、等というカウントは無意味なものとなった。膣内に、口に、尻に、胸の谷間に入れられた張り形達は律儀にその快感をOlへと伝え、彼の一物から止め処なく精を搾り取ったからだ。
精液は複製ではなく転送している為に一度に感じられる量は少なかったが、無尽蔵の精力を持つOlの前ではそれもさほどの障害とはならなかった。
そうするうち、いつの間にかリルとスピナの分身達は他の娘達に取って代わり、その胎内に張り形が収められる。Olは欲望の赴くままに娘達の間を渡り歩き、手当たり次第に抱き、犯した。
彼が誰かの膣内に突き入れるたびにそこらじゅうから嬌声が響き渡り、娘達は互いに悶え乱交を楽しむ。黒アールヴも、白アールヴも。冒険者も、王族も。森の民も、村の娘も、魔物の娘も、サキュバス達も。
文字通り一体となるかのようなその狂乱に、彼女達は身分も出自も種族も忘れ、ひたすらに快楽を貪りつくした。その胎内が、精と魔力で一杯になるまで。
これで、全ての準備は整った
その大乱交の、翌日。
Olは配下のものを集めてそう言った。
この戦は、我々の負けだ
英霊が5人以上いれば負ける。Olのその言葉は、嘘ではなかった。これはユニスが寝返る事も考慮に入れた上での数であって、それより2人も多いのではどうにもならない。勝つ事は不可能だと、Olは結論付けた。
ただしそれは、無傷ではという意味だ
Olから既に概要を聞いているリルは、こくりと頷く。ここから先の戦いは、保身を考えていては勝つ事は出来ない。それはOlにとっても苦渋の決断だったはずだ。
いくぞ未来を、勝ち取るために
しかし、Olは躊躇わず、その手段を選んだ。
Olの合図と共に、ダンジョンコアの周囲に刻まれた魔法陣が書き換えられる。それは迷宮全体の魔力を吸い込み、集めるための模様だ。
それを、逆にする。
ダンジョンコアに集められていた魔力の流れは逆転し、ダンジョンコアから迷宮全体へと魔力が流れ出す。それと同時に、ダンジョンの周囲の土がはじかれ、ダンジョン全体が龍脈の流れから切り離された。
さあ我が魔窟よ!天にすむ高慢な者どもに、目に物を見せてやれ!
迷宮が揺れ、奇妙な重圧がその場に居た全員を包み込んだ。
それはOlの奥の手の中の、奥の手。
迷宮が、立ち上がったのだ。
第17.5話 ダンジョン解説
閑話終了時点でのダンジョン。
瘴気:100
悪名:100
貯蓄魔力:0(単位:万/日)
消費魔力:1000(単位:万/日)
天衝く岩巨人
ダンジョンをその内部に備えた超巨大ゴーレム。ある程度の判断能力を備えた通常のゴーレムとは違い、ダンジョンコアから流れる魔力を擬似的な血の流れとし、Olが乗り移って動かす。Olの動く城。
ダンジョンコアLV5
一階層ほどの大きさにまで成長したダンジョンコア。
およそ1億ほどの魔力を貯蓄できる。
スピナ(半人半スライム)
戦力:6最大貯蓄魔力:1.5
自らの作ったスライムと融合する事により、ほぼ不死となったスピナ。直接的な攻撃能力はないが、魔力を吸収するため魔術はほぼ無効。粘体化している時は物理的な攻撃も通用しない。弱点は塩水で、少量であっても強制的に人間形態に戻り、その状態では魔力吸収も物理攻撃無効も失われる。魔術師としては未熟なため、一体辺りの魔力貯蔵量はさほど多くないが、分裂する
事により効率は低いがほぼ無尽蔵に魔力を蓄えられる。
リル(転生体)
戦力:6消費魔力:0.1最大貯蓄魔力:20
元となった魂、ラズの知識を思い出したリル。かなり高度な魔術を使うことが出来、魔力を用いた武器や兵器の開発に対して天才的な手腕を発揮する。また、魔力の操作もOlには劣るものの得意とするところであり、胎内の魔力も圧縮して大量に保持することが可能。ただし、スピナと違いどれだけ分身を作っても保持できる魔力の総量は変わらない。
ユニス(英霊)
戦力:10最大貯蓄魔力:0
死して英霊となった元英雄。戦闘能力は変わらないが、どんな場所にも問答無用で転位する能力を得た。理力を貯蔵するようになったため、魔力は貯めることができなくなった。
ミオ(魔物使いLV30)
迷宮の外での武者修行により、その使役能力に更なる磨きをかけたミオ。魔獣以外の魔物とも意思を疎通させ、ある程度操ることが可能に。魔獣であれば30体ほどまでなら手足の如く操れる。
ELF48
エレン配下の黒アールヴ達の生き残り。最初の4人に比べると一歩劣るものの、いずれも弓と魔術の名手。アレット、ベティ、クロエ、デルフィナの4人と合わせて52名、頭文字がA~Zまでの名前が2人ずついるという設定だが、今度こそ全員ちゃんと作中で言及されることはない。ないったらない。
瘴気、悪名は共に最大級に高まり、ダンジョン内は殆ど魔界と同一に。契約や魔法陣で保護しなくても、そのまま悪魔が闊歩できるレベルになっている。魔王のその名は田舎の子供でも知り、伝説として後世に語り継がれるレベル。一方、龍脈の流れからは断ち切られ、魔力の貯蓄は0に。天衝く岩巨人の維持に毎日凄まじい量の魔力が消費されていき、5日ほどしか持たない状態になっている。
最終話地を這う者の意地を見せ付けましょう-1
ズン、という腹に響く轟音と共に、大地が揺れる。
その小さな地震は数刻前から一定周期で、徐々にその強さを増しながら続いていた。
マジかよ
報告は受けていたものの、改めて目にするそれに不死身は頭を抱えた。
文字通り天を衝くような大巨人が、こちらへと歩を進めているのだ。巨人はまだ遥か彼方にいるというのに、その姿をはっきりと確認する事が出来る。大きさは目算でおよそ1800ヤードつまり、1マイル(約1600m)にも達する。マイルなどと言う単位は普通、距離に使われるものであって物の大きさに使うものではない。
その正体は、巨大なあまりにも巨大な、ゴーレムのようなもの、という事であった。
その表面は厚い岩盤で覆われ、矢も槍もまるで通じない。それどころか、近付けばその歩みの衝撃で家が崩れ、立つ事さえままならない。訓練された軍馬達も恐れ戦きまるで役に立たなかった。
動きは酷く緩慢でゆっくりしたものに見えるが、大きさが大きさだ。実際にはその速度は早馬を軽く越え、フィグリアから馬車で一週間の距離を3日足らずで踏破したという。
その途中の街や関では、戦いどころか、一方的な虐殺というほどのものさえ起こらなかった。いかなる攻撃の手も全て無視され、門を踏み越え悠々と歩き去られたとのことだった。
相手は動く大地そのものだ。つまりは、敵と言うより天災と言った方がまだ近い。この世のどこに、地震と戦って勝てる勇者がいるだろうか?
よもやこのような奥の手を残していたとはな
ぎりり、と奥歯を食い縛り、メリザンドは巨人を睨んだ。無明の千里眼によって、跳ね駒が裏切った事、あの巨人の中にOlの魔窟が丸ごと入っていることは既にわかっている。
全く厄介な事をしてくれたものだ
メリザンドは鉛を睨みつけたが、彼は表情一つ変えずそれを受けた。英霊を召喚する際、メリザンドが知れるのはその能力の簡単な概要と、二つ名だけだ。
とはいっても勿論、鉛が魔術だけでなく法術も無効化できる事。跳ね駒が彼の妹であること。鉛の能力で自我を保っている事。それら全てにメリザンドは気付いていた。
しかしとるに足らぬ事と放置していた。むしろ自我を持っている方が、木偶よりよほど戦力としては頼りになる。英霊の使役すなわち天の力はそんなに甘いものではない。自我をもっていようが関係なく、本来ならば命令に逆らう事も裏切る事も出来ないはずなのだ。
それを覆せるものは唯一つ。誓い(ゲッシュ)だ。英雄の誓いとはこの世でもっとも神聖なものであり、こればかりは天の力を持っても覆すことは出来ない。しかし英霊が誓いを持つには、生前に誓い、死ぬまでこれを守らなければならない。
それはかなりの難行だ。矛盾するようではあるが、天の力を持ってしても曲げることの出来ない誓いを、しかし守りきれる英雄は殆ど居ない。多くの英雄達が、自ら立てた誓いを破った事により力を失い、死んでいく。
跳ね駒ユニスがOlの部下であったことは知っていた。しかし、彼女がOlに愛を誓い、それを死ぬまで手放さず守り続けた事を、メリザンドは知らなかったいや、想像すらしなかったのだ。